「発熱しているときは入浴しないほうがいい」はウソ?

投稿日: 2015年12月03日 06:00 JST

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医学は日進月歩。それだけに、昨日まで信じられていた「正しいこと」が180度変わってしまうことも!体にいいことを日常に取り入れていくためにも、とりあえず現状を把握しておくことが大切なよう。そこで、医療の常識としてどれがいま正しいの?3人の先生にジャッジしてもらった。

 

解説してくれたのは、東京家政大学家政学部教授で整形外科の中村信也先生。神経内科医で東京あきる野市・米山医院院長の米山公啓先生。神経内科・頭痛専門医で秋葉原駅クリニック院長の大和田潔先生だ。

 

【Q】人間は、過剰に抗菌するとかえって病気になりやすくなる?

「判定は◯。いまはやりの抗菌グッズ。日本人の清潔志向が生んだものだろうが、意味がありません。抗菌グッズで減る菌の総量などわずか。体を守るにはある程度病気になり免疫力を高めるのがいちばんです」(米山先生)

「判定は◯。もともと人間の体をウイルスや細菌から守っているのは常在菌といわれる菌。手洗いをしても、1時間後には常在菌はもとどおりの数になり守ってくれる。それを殺してしまってどうするんですか?」(中村先生)

 

【Q】発熱しているときは、入浴しないほうがいい?

「判定は×。昔の日本家屋は風呂場の脱衣所が寒い。せっかく入浴して温まっても体が冷えてしまう。だから入浴はタブー視されてきた。いまは家全体が暖か。それなら発熱時に入浴して悪い根拠はありません」(中村先生)

「判定は△。通常体温が38度以上あったら、お風呂に入る気力はない。そうしたときに無理に入る必要はないが、基本的に入って大丈夫」(米山先生)

「判定は×。体力を消耗しない軽い入浴がおすすめ。汗や体の汚れを落とすシャワー程度がいちばんいい」(大和田先生)

 

【Q】傷口は消毒薬で消毒してはいけない?

「判定は◯。『傷口を流水で流して、透明なテープを貼るだけ(浸潤療法)のほうが治りが早い』との研究発表があったとき、まさかと思ってほとんど学界は無視していた。ところが現場の医師が実践してみたところ、本当にこのほうが治りが早かった。いまは私の病院もすべてこの方法。傷口を精製水で流したら、被覆材(『キズパワーパッド』など薬局で多くの種類が市販されている)を貼るだけ」(米山先生)

「判定は◯。消毒薬はばい菌も殺すけれど、傷口を守る常在菌も殺してしまう。結果、かえって傷口にばい菌が繁殖しやすくなり、治りが遅くなるんです」(中村先生)

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