左は2.0にまで!ボクシング村田諒太の視力を向上させた方法とは

投稿日: 2017年11月09日 11:00 JST

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「実は村田選手に、初めてビジョントレーニングのマシンを使ってもらったとき、そのレベルは平均以下だったのです。'12年のロンドン五輪で、金メダルを獲得していた村田選手ですが、その時点での視覚能力は、決して高いものではありませんでした。それがこの2年間のトレーニングで、『相手のパンチが見える』という感覚をつかんでいったのだと思います」

 

そう語るのは、元WBA世界スーパーフライ級王者の飯田覚士さん(48)。飯田さんが“村田選手”と呼ぶのは、10月22日に、WBA世界ミドル級の新チャンピオンとなった村田諒太選手(31)のこと。対戦相手が因縁のある選手ということもあり、タイトルマッチのテレビ中継は、他局で総選挙の開票速報が報じられるなか、20%以上の視聴率を記録した。

 

新王者の戦闘力を高めたとして、注目を集めたのが“ビジョントレーニング”。もともと村田選手の視力は、両目とも1.0だったが、左が2.0、右が1.2に向上していたのだ。村田選手は2年ほど前から、日本視覚能力トレーニング協会代表理事も務めている飯田さんのジムに通っており、飯田さんとオプトメトリスト(視覚機能の専門家)の北出勝也さんの指導を受けていた。

 

村田選手は今年3月には自宅用に専用のマシンも購入。不規則に点滅する39個のボタンを、1分間に何回押すことができるかを訓練するものだ。当初は70〜80回だったが、150回を超えるまでになったという。飯田さんも、現役時代にビジョントレーニングを取り入れていた。

 

「私はトレーニングにより“瞬間の動き”が見えるようになりました。つまり相手のパンチをよけやすくなり、次の動きも読めるようになって、世界王者になれたのです。アスリートはみんな視覚能力が高いと思われがちですが、必ずしもそうではありません。優れた身体能力で、視覚能力の低さをカバーしているケースもあります。村田選手もそうですが、高い身体能力を持つアスリートが“見える感覚”をつかめば、最強の力を発揮できるようになるのです」(飯田さん・以下同)

 

ビジョントレーニングは、焦点を合わせる機能、両目の協調機能、動体視力、立体視能力、奥行きの認識などの視覚能力を向上させる。日本では村田選手の世界王座獲得で一躍有名になったが、アメリカでは100年近い歴史があり、スポーツの世界はもちろん、視覚に障害がある人のリハビリや子どもの学習障害の改善にも使われている。

 

飯田さんによれば、さらに家事や仕事、アンチエイジングにも役立つのだという。

 

「いまの時代はスマホを凝視する時間が長い人が多く、視野が狭くなりがちです。そのために目の動きが少なくなり、若い人でも視覚能力が衰えている人が増えています。しかしエクササイズといっしょで、動かせば目の動きは必ずよくなり、生活レベルはぐんとアップします。ですから子どもから高齢者まで多くの人に日常的に行ってもらいたいと考えています」

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