マイノリティ・レポート:ゲイ編㉕

投稿日: 2014年08月18日 00:00 JST

image

(用語解説)
●Lesbian(レズビアン)―女性の同性愛者。
●Gay(ゲイ)―男性の同性愛者のことを特にゲイと呼ぶ。差別的な響きが含まれていたホモセクシャルに代わってアメリカの同性愛者が使い始めた言葉。
●Bisexual(バイセクシャル)―男性と女性のどちらも、恋愛や性愛の対象となる人。
●Transgender(トランスジェンダー)―身体の性別と心の性別が一致しない人をおもに指す。

【ゲイ→男性の同性愛者】
メディアを通じてみるオネエ・タレントと言われる人たちは、いつも賑やかで明るくて、なんだかとても楽しそう。
けれど、セクシュアリティを個性として発揮できる職業にないゲイは、見た目も話し方も、異性愛の男性とさほど変わりません。
そもそもゲイはみんなが女装するの? みんながオネエ言葉を話すの? 
なぜ男性が好きなの?

これら多くの『?』について、ざっくばらんに語ってもらいます。

【ゲイ編】
<参加者>
Aさん 40代前半 フリーター 彼氏あり 
Bさん 30代半ば サラリーマン 彼氏なし 
Cさん 30代前半 プー太郎という名の専業主夫  彼氏あり

■LGBTのG部門、まとめに入ります
ゲイのこと、わかっていただけたかしら?

――昨年から始めたゲイ座談会ですが、引っ張りにひっぱって、8月まで続けました。何回かに渡って皆さんには集まってもらい、いろいろと話していただきました。

「だらだらと話していただけだったけど、あんな話で大丈夫だったかしら」

「評判はどうなの? ただの世間話だから参考になっているのか不安だよね……」

――評判は耳に入ってこないし、敢えて聞いてもいないのでまったく何もわかりません(笑)。 

一同「何それ~~~~~っ」

――最初のほうは質問も吟味したので、読んだ方は『なるほど』と思っていただけたのではないかと思いますが、後半は、皆さんも座談会に飽きてきたようで、ただの酒場での会話が多かった気がします(笑)。

「だって、ギャラが出ないんだもん! タダで何度も協力すると思うな!(笑)」

「でも、ケーキをごちそうになった」

「あと、カラオケボックスでドリンクもごちそうになった(笑)」

――ですよねぇ、すいませ~ん……。さて、もう少しお付き合いくださいませ。皆さんは今後、日本のLGBTを取り巻く社会がどのように変化していったらいいと思いますか。

「一貫しているけど、僕はこのままでいい。LGBTに寛容な社会にはなってほしいけど、それはこれからのLGBTの人たちに託す。僕は、自分が生きているうちに社会がLGBTに寛容になったとしても、カミングアウトはしないし、同性婚もしないよ。パレードなんかにも参加しない」

「堅い決心だね。でも、その気持ちはわかる。今の状況を考えるとカミングアウトしてもいいことはないしね。今、僕が会社でカミングアウトをしたら、周りは困惑すると思うなぁ。差別はされないだろうけど、どう接していいのかわからないという人は多くなると思うな。でも、今の20代やその下の世代は、僕たちとは違った感覚を持っているだろうから、どんどんそういう人たちが増えていって、セクシュアリティーを隠すことがなくなる時代がいつか来るかもしれないね」

「僕は、自分たちカップルがするかしないかは別として、いつか、同性婚ができる社会になるといいなと思う。養子でもいいから、同性愛者でも家族が持てたらいいなぁと」

「それはかなり先だろうね。男同士が親で、子供がいて、周りの人たちが普通に接してくれる社会なんて、ちょっと想像がつかない。っていうか、そこまでして子供を育てたいという気持ちも理解できないし。自分がゲイカップルに育てられた子供だったら、イヤだもん」

「そうかなぁ……。やっぱり変なのかな」

「ゲイとしてずっと生きていると家族や子供について具体的にイメージが湧かないから、だから余計にそういうものに違和感というか拒否感があるんじゃないの? 敢えて考えないようにしているから、そういうことをしたいと思うカップルの考えが理解できないという感じで」

「それはあるかもしれないね。でも、同性婚とかさ、メリットあるわけ?」

「相続的なものであるんじゃない?」

「じゃ、たいした財産がない自分には関係ないな。彼氏も経済力のある人だから、僕の財産なんて相続しなくていいだろうし」

「そのあたりは人それぞれの考えになっちゃうよね」

「僕は相続しないと生きていけない」

「それは、自分で経済力をつけていかないと。LGBTとか、セクシュアリティーの問題じゃないよ(笑)」

――三者三様ですね。個人的には、今の20代から10代の人たちは、テレビ等でLGBTが活躍している環境で育ってきているから、差別とか抵抗感がさほどないように見えました。そう遠くはない将来、日本のLGBTを取り囲む環境はかなりポジティブに変化していくような気がしました。

「そういうセミナーやイベントに一番積極的に参加しているあんたが言うんだから、そうなっていくんだろうね」

「Aさん、一貫して興味がなさそう(笑)」

「ないわぁ。Bさんは興味ある?」

「あはは、僕もないかも(苦笑)。でも、30代はまだしも、40代から上の世代の特におじさんは、自分の周りにLGBTがいるという発想はないから、いばらの道は続くと思うけど」

「Cさんは、専業主婦だから、そういった、リーマンゲイの悩みとかわからないでしょ?」

「僕も過去には普通に働いていたので、そういうのはわかるよ! でも、今はぬくぬくと平和な生活をしているからなぁ」

「あー、早く隠居したい。巨万の富を得て(笑)」

「ゲイって、夢見がちだよね」

「あら、失礼ね」

■そろそろ〆を
最後に何か言いたいことは?

――では〆に、この座談会を通して発見したことなどはありますか?

一同「発見?」

「ゲイを客観視しすることで発見したこととか?」

――そんな感じです。

「普段、漠然と思っていることを敢えて口にすることで、ゲイの最大公約数がわかったというか。結論は、ゲイは刹那主義ということだったけど(笑)」

「ノンケは大変そうってことかなぁ。でも、子供が持てたら自分もいろいろと変わるのかなと1ミリくらい思ったかも。子供はかわいいしね。作れないし、現代医学の手を借りてまで作りたいとも、養子として迎え入れたいとも思わないけど。あ、思い出した、偽装結婚するゲイとか、本当、最低ってこと。誰かを巻き込んでまで世間体を守りたいとか子供が欲しいとか、究極の自己満足で、それで幸せなのかなって思った」

「Bさんと同じで、ゲイの傾向がわかったことかなぁ。あとは老後について真剣について考えるようになったし、働かないといけないということがわかった(笑)」

――最後に、LGBTのG代表として、異性愛者に人に何かメッセージを。

「また、わかりにくい質問だね」

「うーん、日本ではLGBTの人口が4~5%の割合でいるんでしょ? だから、言っていないだけで、あなたの周りにはLGBTが必ずいるってことを忘れないでほしいし、カミングアウトされても、腫れ物にさわる感じで接したり、差別したりせずに、これまでと同じように接してもらえたらと思う。本当に、何も変わらずにこれまで通りに接してほしい。そういうことかな」

「僕もBさんと同じ。あと、都会にくれば、LGBTがいっぱいいることがわかるし、二丁目のように隠さなくていい環境もあるから、当事者の人には思いつめないでほしい」

「一度僕、されたことがあるんだけど、カミングアウトというか、ゲイであることが職場の女性にバレてしまった。そしたら、その女が、『この人はゲイです』とか、自分の友達に僕のことを紹介しちゃってんの。『ゲイだから何? 悪い!? 見せものじゃないわよ!!』って、内心かなりむかっときた。本人が言うならまだしも、セクシュアリティーを勝手にバラす人間性にすっごく驚いたね。ゲイとかセクシュアリティーの前に、人としてのモラルを守ってもらいたいし、人対人として付き合ってほしいね」

***************

司会/日和サクラ

ライター。宮城県石巻市出身。田舎者の好奇心から19歳で新宿二丁目を初経験。ゲイフレンドリーなタイにも在住経験あり。現在は、新宿二丁目在住。日課は界隈の野良猫パトロール。

 

この記事が気に入ったら
いいね!/ フォロ− しよう

WEB女性自身の最新の情報をお届けします。

【注目アイテム】
「メスを使わない美容整形」コルギのパワーを自宅で!!
ジェニファー・ロペス、カイリー・ミノーグが「約20歳年下彼氏」を手に入れたワケ!
45歳、奇跡の美乳・原志保さんのボディを作るヒミツのグッズ公開!!
着るだけで、エステの効果がインナーに!!
可愛い47歳! 元CA佐藤亮子さんの大人気トラベルブランド

コラム・連載

もっと見る

女性自身チャンネル

もっと見る

水晶玉子さんが語る「物事が大きく発展する“吉兆日”はこの日!」2018.05.09

3年目を迎えた本誌連載『オリエンタル占星術』が大人気の占い師・水晶玉子さん。'17年末に、『水晶玉子縁結び開運バイブル2018』(光文社刊)を出版した記念として、4月16日、都内の光文社にて、水晶玉子...


ランキング