マイノリティ・レポート:ゲイ編

投稿日: 2013年11月18日 00:00 JST

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(用語解説)

●Lesbian(レズビアン)―女性の同性愛者。
●Gay(ゲイ)―男性の同性愛者のことを特にゲイと呼ぶ。差別的な響きが含まれていたホモセクシャルに代わってアメリカの同性愛者が使い始めた言葉。
●Bisexual(バイセクシャル)―男性と女性のどちらも、恋愛や性愛の対象となる人。
●Transgender(トランスジェンダー)―身体の性別と心の性別が一致しない人をおもに指す。

【ゲイ→男性の同性愛者】
メディアを通じてみるオネエ・タレントと言われる人たちは、いつも賑やかで明るくて、なんだかとても楽しそう。 けれど、セクシュアリティを個性として発揮できる職業にないゲイは、見た目も話し方も、異性愛の男性とさほど変わりません。 そもそもゲイはみんなが女装するの? みんながオネエ言葉を話すの? なぜ男性が好きなの?
これら多くの『?』について、ざっくばらんに語ってもらいます。

<参加者>
Aさん 40代前半 サラリーマン 彼氏あり
Bさん 30代半ば サラリーマン 彼氏なし
Cさん 30代前半 フリーター  彼氏あり 


■目覚め

まずは記憶を遡ってもらった。『男性が好き』と自覚した瞬間のこと

――では、さっそくですが、3人がセクシュアリティに違和感を持ち始めたのはいつ頃ですか?

「んー、気がついたら男性のほうが好きだった。性への目覚めと共に男のほうが好きになっている」

「自分もそう。ただ、根本を自分なりに探ってみた時に、親戚・家族が女系で、自分だけが男で、小さい頃からいじめられる対象だった。そういうところから女性恐怖症みたいなところはあった。だから、そういう環境もあって、指向的に男性へ気が向きやすかったというのはあったのかなと思うときはある」

「僕の場合も、自然と男性が好きになっていて、女の人を好きになったことは一度もない。僕も女系家族ではあるけど、Bさんと違って、どちらかというと、僕も一緒になってキャッキャと遊んでいたタイプ」

 

――『男性のほうが好きかも?』と思った具体的な出来事などは?

「小6のときくらいに、同級生の男の子の匂いを嗅いだときに、ムラムラっと来たのね。今、思うと、その時に自分の性を自覚した気がする」

「中学生の時かな。クラス全員がすごく仲がよくて、女子と男子で一緒に帰ったりしても、女の子に興味がいかなくて男の子のほうに興味があった。その時に、『自分はもしかして男の人が好きなのかな?』って思った。大学に入る時には自覚したけれど、そもそもそういう情報も当時は今ほど多くなくて、知識に疎かったからね

「僕は中1のときに、姉がやおい系の、今でいうBLのマンガ本を持っていて、その本を読んだときに、なんか下半身がビンビンになっちゃって(笑)。わかっていたけど、そこで男の人が好きなんだなと、はっきりと自覚した」

 

■ゲイと認めるまで

男だけど男が好き。その事実をどう受け止めてその後どう過ごしたのか


――3人とも、いわゆる思春期には、女の子より男の子に興味があると気づいたという感じ?

「そう。中1の時に男の子を好きになったけど、それはつきあいたいというより、性的に何かをしたいという気持ちで、男の子のチンコに興味があって、なんとかして触りたいってそれしか考えなくて。精神的に男性を好きになったのは、高校に入ってから。でも、当時は、『ゲイ』という言葉はまだなくて、『オカマ』や『ホモ』という言葉が使われていた気がする」

「そうそう。『ゲイ』という言葉は、おそらく21世紀になってから使われるようになったと思う」

「『ホモ』という言葉が差別用語みたいな扱いになってから、『ゲイ』という言葉が使われ始めたんじゃないかな。だからゲイという言葉は比較的新しいと思う」

 

――ゲイと「ホモという言葉の違いについてもじっくりと話し合いたいと思いますが、それはのちに……ということにして、3人とも、10代でセクシュアリティを自覚したんですね。

一同「うん、そうですね」

「でも、男の人が好きだというのを表に出しちゃいけないというのも、分かっていました

 

■葛藤

あるのかないのか。あったとしたらどう克服したのか

 

――Cさんは、男性が好きということを表に出しちゃいけない、と中1で気づいてたんですね!?

「うん、そうですね。かといって、男が好きという気持ちを直そうとも思わなかった」

「僕の場合、男のほうが好きというのは病気みたいなもので、いつかは治ると思っていたから。そのうち女の人が好きになるだろうなって、のんきに思っていた(笑)。けっこう、大人になってからも思ってた。大学卒業しても思っていたかも」

「えーっ、僕はそんな風に思わなかった。やっぱり自分でも男性へ気持ちが向く理由を知りたくて、医学書とかの『同性愛』という単語の説明を読んで、勉強したりした。環境説やほかの説も描いてあったけど、自分はいろいろ考えてみて、環境説はあまり関係ないのかなと思っている」

 

――説についてはいろいろあって、ある本に書いてあったのは、ハエにも同性愛的行動があって、遺伝子のある部分を破壊すると同性愛と同じ行動を見せると書いてありました。

 

「親からの遺伝とかではなくて、同性愛的な遺伝子があるってことだよね!? それをたまたま自分が持っているってことだよね。そういう説のほうが、僕はしっくりくる」

 

■初体験

派手な性生活を送っていると思われがちなゲイ。3人の初体験について


――では、ここいらでつっこんだ質問をさせてください。3人の初体験はいつでしたか?

「初体験は大学に入ってから。二十歳ぐらいの時に初めてバック(アナル)を掘られるという経験をした。遅いほうだと思う」

「自分も遅い。大学に入ってから」

14歳の時に、橋の下で同級生に咥えられ、咥えてあげたのが初体験。ただ、その相手はノンケ(ストレート)で、思春期特有の抑えられない性欲のベクトルを僕に向けてきたという感じ。そのあとは二十歳ぐらいまで何もなくて、それから、出会い系の掲示板で知り合った人とつきあいました。田舎にありがちな、地味なゲイライフを送っていました」


――Cさんのように、ノンケの同級生や先輩に犯されたゲイって多いですよね!? 特に男子高校出身で、寮生活を送っていた人とかは(笑)。ノンケは押さえられない思春期の性欲を、見た目が女の子っぽい子を見つけてやっちゃうものなんでしょうか?

「そういうノンケって多いかも。で、普通に結婚式に呼ばれたりとか(笑)」

 

――Cさんは、ノンケの同級生を口でお世話してあげたのは別として、3人とも、初体験は早くはないですよね? ゲイはとかくセックスに関して『お盛ん』というイメージで見られがちですが。

「だって、僕が大学の頃はゲイの情報がすごく限られていたからね。自分が楽しいゲイライフを送れるようになったのは20代後半からだと思う。ハッテン場(ゲイの心身満たされる出会い場所)へ行くようになったのも、大学後半からだから

「自分も大学に入ってやっとゲイビデオを買ったくらいだから。『二丁目へ行けばそういうものを売っている』という知識はなんとなくあって、じっさいお店へ入ってその品揃えに衝撃を受けて。あまりにたくさんの商品があって頭が痛くなってきた(笑)。大学に入ったあたりから、インターネットが発達してきて、家でも学校でもネットで調べることができて、ゲイ情報を得られるようになった。当時、自分のHPを持つというのがゲイの世界ですごく流行っていて、オフ会が盛んにあったんだよね。オフ会で、リアルにゲイの人たちと会えて、『もっと変わった人たちがいると思ったら、案外、普通な人ばっかりだな』っていう発見があって、そこからすごく楽しくなった記憶がある。『二丁目ってすごく楽しいな』みたいな(笑)。飲んで騒いで、ゲイの人との一体感が楽しくて。そこから二丁目にまめに出入りするようになり、二丁目が楽しくなりすぎて、二丁目でいろいろ覚えた」

「僕は地方に住んでいたから、ビデオを通販で取り寄せたりはしていたけど、地味なゲイライフですね。ゲイバーは僕の田舎にはなかったし、オフ会みたいのもないし。だから彼氏から世界が広がっていかない。今、Bさんの話を聞いてうらやましいなと思った」

 

■ゲイとして生きる

どのようにして、ゲイライフを歩み始めたのか。ゲイとネットの関係


――Bさんは、ネットの発達とともに、ゲイライフを開花させていった感じですね。

「それはあると思う。ネットがなかったら、全然違うゲイライフを送っていたとは思う。ネットの普及とともに、自分はゲイとしての世界が広がっていった。ウインドウズ98が出来て、imacが出来て、それが、1998年とかじゃない? ゲイの人ってネットをけっこうしている人が当時から多くて。あと、ゲイ用の掲示板というのもあって、そこでチャットをしたりとか。もし、ネットの普及がなかったら、そこまで二丁目で遊べなかったと思う。ゲイを取り巻く環境はここ15年ぐらいで劇的に変わったと思う」

「それはあるね」

*********************

『気がついたら男性のほうが好きだった』。そして、『なぜ、男性に気持ちが向くのかは、自分でもわからない』という共通点を持つ3人。でも、その後、そのことについて勉強したり、そのうち治ると思っていた等、三者三様の受け止め方をしていたようです。個人的な性格が、そのあたりは影響してくるのかもしれません。

インターネットの普及によって、同性愛者の情報交換がさかんになっていった21世紀。それにあわせるかのように、同性愛者の存在が、速度をあげて可視化されていったような気がします。

次回は、『ゲイと女性の関係』や『カミングアウト』について、まとめていきたいと思います。 

日和サクラ

ライター。宮城県石巻市出身。19歳で新宿二丁目に足を踏み入れてから、二丁目とは長いつきあいに。約5年住んだタイも、性的マイノリティにフレンドリーな国で、さまざまな人たちと交流を深める。ここまで縁があるのならばと、ある種のウケを狙って、現在、新宿二丁目在住。
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●感想・ご意見・依頼などは、こちらまでお願いします。→ mongkok1@aol.com

 

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