マイノリティ・レポート:ゲイ編②

投稿日: 2013年11月25日 00:00 JST

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(用語解説)
●Lesbian(レズビアン)―女性の同性愛者。
●Gay(ゲイ)―男性の同性愛者のことを特にゲイと呼ぶ。差別的な響きが含まれていたホモセクシャルに代わってアメリカの同性愛者が使い始めた言葉。
●Bisexual(バイセクシャル)―男性と女性のどちらも、恋愛や性愛の対象となる人。
●Transgender(トランスジェンダー)―身体の性別と心の性別が一致しない人をおもに指す。

【ゲイ→男性の同性愛者】
メディアを通じてみるオネエ・タレントと言われる人たちは、いつも賑やかで明るくて、なんだかとても楽しそう。
けれど、セクシュアリティを個性として発揮できる職業にないゲイは、見た目も話し方も、異性愛の男性とさほど変わりません。そもそもゲイはみんなが女装するの? みんながオネエ言葉を話すの? なぜ男性が好きなの?
これら多くの『?』について、ざっくばらんに語ってもらいます。

【ゲイ編】
<参加者>
Aさん 40代前半 サラリーマン 彼氏あり
Bさん 30代半ば サラリーマン 彼氏なし
Cさん 30代前半 フリーター  彼氏あり

■まず、その前に。前回の復習
自分のセクシュアリティに違和感を持ち、悩んだ時期はどう過ごした?

――前回、さらっと流してしまったので、少し詳しく聞いていきたいのですが、『自分はゲイだ』と自覚してから、深く悩んだりはしなかったのでしょうか。

「悩んでいたと思う。でも、今と同じで楽天家なので、それよりも、大学に合格したいという気持ちのほうが強かった。情熱を勉強に向けて考えないようにしていたかも。高校3年生は勉強ばかりしてた」

「自分としては、男が好きなのは流行り病みたいなもので治ると思っていたから。社会人になったら、女の子が好きになって結婚するんだろうな、ぐらいな気持ちでいた。深刻には考えなかったなぁ。それよりも、二丁目で共感できる人たちの繋がりが広がっていくほうが楽しみで、社会的な通年は考えなかった。ま、結局、女の人が性的に好きになれないと気がついたのが社会人なんだけど」

「将来に対する不安は普通にあったけど、ゲイであることは悩まなかった。ただ、社会人になって、その都度職場で好きな人ができてしまって……」

「それは仕方ないよね。距離が近いと好きになっちゃうよね」

「誰か見つけてしまうよね(笑)」


(ここで突然、Aさんの純愛エピソードが出る)
「僕が初めて精神的に男の人を好きになったのは高校生で、『好きだけどどうすればいいんだろう』って、ずっとその人のことばかり考えていたな。仲が良かったからいつも一緒にいるようにして、部活も一緒で、電車も一緒で、通学も一緒。自転車に乗ればいいのに歩いて帰ったりね。一緒に帰っているときに車がつっこんできたら『この子の為なら自分が犠牲になってもいい。この子の為なら死んでもいいかも』と思っている自分がいたり。『これは実らない恋、友達以上にはなれないんだよな。つらいな』という気持ちにもなった。

家に泊まりに行って、彼が寝ているときに軽くさわったりしていたから、バレてたかも。でも、彼は、男友達として、すごく僕と仲良くしてくれたんだよね」


■悩んでいる人へ
セクシュアリティのことで悩んでいる人がいたら……

――情報がたくさんある中でも、特に若い世代で、セクシュアリティについて悩んでいる人もいると思います。それが原因で周りからいじめられたとか。そんな人たちに何かアドバイスはありますか。

「開かれた世界になったので、そんなに悩むことじゃないと思う。ネットで共有できる世界があるんだし。情報の少なかった昔のほうが、誰にも相談できないとかで、よっぽど大変だったと思うんだよね。でも今ならネットで情報を集めることができるから」

「悩むな! と言いたい(笑)。セクシュアリティのことだけじゃなく、何事に対しても思いつめることはないと思う。いじめについてもね。特にゲイに関しては、これだけオカマがいっぱいいるんだし、悩んでも少し我慢した先には楽しいことが待っているんだしね。学生だと、まだ自分で何ひとつ出来ないから、この先の道に希望を抱けなくて思いつめたり、自殺を考えちゃったりするのかもしれないけど、開かれた道はあるんだよ」

「八方ふさがりの現状であっても、道はぜったいにあるよね

「社会経験がないと、視野が狭くなってしまうのは仕方がないんだけれども、世界は広いんだから、いろんなところへ旅をして、いろんな人と出会って話をして、自分の世界が広がっていくのを感じてほしいし、二丁目に来るのもいいと思う。ネットは危険性があるけど、同じ仲間を見つけて話をしたりとか。それでも自分が許せないというのなら、それは仕方がないけれど」

――とりあえず、10年生きてみたらその先に楽しいことが待っている、ということでいいすよね!?

一同「そうそうそう」

「社会人になったらいろいろと楽しいことがあるから。つらかったり悩んだりしたら、冬眠の時期だと思えばいい。で、夏が来て、蝉のようにあっという間に召されたら笑えないけど」

「そうなったら、それはそれで仕方ないよね(苦笑)」


■ゲイと女性の関係
外見は異性愛の男性とほぼ変わらない。だから女性から告白されることもある

――話は変わって、テレビに出てくるオネエ・タレントやヘアメイクさんとかは、恰好や話し方も、自分らしさを発揮できるけれども、サラリーマンであった場合、極力、ゲイっぽさは出さないように気をつけますよね。となると、女性から言い寄られることもあると思いますが。

「会社の女性の先輩と、よく飲みに行っていたんだけれども、話の内容から『もしかして僕のこと好きなのかな?』と、思ったことがあった。恋愛感情を持たれて面倒くさくなるのが嫌で、『僕、ゲイなんです』ってカミングアウトしたら、泣かれちゃって。そういうことがありました」

――その女性はなぜ泣いたんでしょう?

「それは分からない。ただ、会話の中に、『誰にも言えないけど、僕だから言う』みたいな内容が多くなってきて、『もしや?』って思って、言ったほうがいいかなと」

――Bさんは女性に告白された経験は?

「僕も恋心を持たれてしまったことはあります。サークルの女の子に、合宿の時に、皆がいる前で『私のこと好きなの?』って迫られてしまって……。最初は遠回しに『好きじゃありません』って断ったんだけど、『信じられません』って言ってきて。あまりに何回も告白してくるもんだから、最終的に『性的に無理なんだよ』って言わざるを得なくて。『ゲイだから無理なんだよ』って言ったら、『その言い訳で逃げようと思っているじゃないですか?』って言ってくるもんだから……」

――すごい強気というか、自信家というか、猛烈アタックですね(笑)。

「そう。で、その時はすでに、週末は二丁目で店子(ゲイバーのスタッフ)をしていたから『そんなに言うんだったら、二丁目で働いているから来てみれば?』って言ったら、本当に1人で来たんだよね」

一同「え”ーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」

「で、そのあとにママ(ゲイバーのオーナー)が出勤してきたから、僕のことを説明してもらって、やっと納得してくれて。それから友達とまたお店に来てくれたかな。今はもう、幸せに結婚しているみたい」

「へぇ。僕は女性から言い寄られたことがない……」

********************

いかがでしたでしょうか。今回は、悩める人たちへのメッセージに重点を置いてみました。3人は、あまり深刻に悩まなかったようで若干の肩透かし感がありましたが……。
次回からはいよいよ『カミングアウト』についてふれていきます!

日和サクラ

ライター。宮城県石巻市出身。19歳で新宿二丁目に足を踏み入れてから、二丁目とは長いつきあいに。約5年住んだタイも、性的マイノリティにフレンドリーな国で、さまざまな人たちと交流を深める。ここまで縁があるのならばと、ある種のウケを狙って、現在、新宿二丁目在住。

 

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