マイノリティ・レポート:ゲイ編③

投稿日: 2013年12月04日 00:00 JST

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(用語解説)
●Lesbian(レズビアン)―女性の同性愛者。
●Gay(ゲイ)―男性の同性愛者のことを特にゲイと呼ぶ。差別的な響きが含まれていたホモセクシャルに代わってアメリカの同性愛者が使い始めた言葉。
●Bisexual(バイセクシャル)―男性と女性のどちらも、恋愛や性愛の対象となる人。
●Transgender(トランスジェンダー)―身体の性別と心の性別が一致しない人をおもに指す。

【ゲイ→男性の同性愛者】
メディアを通じてみるオネエ・タレントと言われる人たちは、いつも賑やかで明るくて、なんだかとても楽しそう。
けれど、セクシュアリティを個性として発揮できる職業にないゲイは、見た目も話し方も、異性愛の男性とさほど変わりません。
そもそもゲイはみんなが女装するの? みんながオネエ言葉を話すの? なぜ男性が好きなの?
これら多くの『?』について、ざっくばらんに語ってもらいます。

【ゲイ編】
<参加者>
Aさん 40代前半 サラリーマン 彼氏あり 
Bさん 30代半ば サラリーマン 彼氏なし
Cさん 30代前半 フリーター  彼氏あり 


LGBTにとってカミングアウトは一大事。これまで築いてきた人間関係をも壊しかねません。リスクを取ってまでカミングアウトをする理由は? または、しない理由は? 今回は、カミングアウトに対する率直な意見を聞いてきました!


■家族へのカミングアウト
やむを得ずのカミングアウト。覚悟してのカミングアウト。いろんなカミングアウト

――前回は、女性から恋心を告白され、“やむを得ず”カミングアウトをした、というお話が出てきました。そういうカミングアウトもあるんだなぁと。ところで皆さんは、どのあたりの人までカミングアウトしてます?

「僕は、両親は知っている」

――え!? それは、両親にカミングアウトしたってことですか?

「そうそう。二十歳ぐらいの時に、大人になったんだから“自分はゲイだ”ということを言わなくちゃ、という、妙な感情がすごく出てきたんだよね

――それはどのような形で言ったの? 食卓を囲んでいる時に突然言ったとかじゃないですよね?

「『ちょっと二階に来て』って言って、両親を自分の部屋に呼んだ。シラフじゃ言えなかったから、酒をひっかけてカミングアウトしました。『オレ、ホモだから』って。『受け入れられないと思うけど』みたいなことを言ったら、父親が『それは違うよ』みたいな、けっこう理解があることを言ってきたからそれが意外で。母親もそんな感じで」

「それは、両親が気づいていたんじゃない?」

「多分そうだと思う。部屋に普通に『バディ』(ゲイ雑誌)を平積みして置いていたから(笑)」

「家族と一緒に住んでいたらバレているとは思うんだよね。特に母親はそういうのに敏感だし、勘がいいから、気づいていると思う」

――Cさんは、両親は知っているけど、兄弟はどうなの?

「自分からは言ってない。両親が(兄弟に)言ってなければ知らないと思う」

――Aさんと、Bさんは、カミングアウトをしているのは誰?

「職場の人にはもちろんしてないし、家族にもしていない。知っているのは、大学の時の仲の良い友達ぐらい。大学を卒業して、いつもつるんでいた友達2人と居酒屋で飲んでいるときに『お前は彼女を作らないし、本当は男が好きなんじゃいの?』って、ノンケ友達がカマにカマを掛けてきた(笑)。だから勢いで『そうだよ』って言った。そしたら向こうは『え!?』みたいな。後で聞いたらすごく驚いたとは言っていたけど。

で、実は、1か月後くらいにまた3人で飲んでいるときに、ノンケ友達が『お前もなんかおかしいよな』って、そこにいたもう1人の友達に言ったら、『実は僕も男が好きなんだよ』ってカミングアウトして……。だから、ノンケが1人でゲイが2人だったという(笑)」

一同「えーーーーーーーーーーーーっ!!!

「僕も職場にも家族にもカミングアウトはしていない。家族と一緒に住んでいるから、もしかしたらバレてるかもしれないけど、敢えて自分からは言ってない」


■カミングアウトと結婚
女性と結婚はできない。でも、カミングアウトもしたくない

――妙齢の男性として結婚話が出てきますよね!? それはどうかわしていますか?

「それはねぇ、まだ自分的には解決していない部分があるんだよね。結婚の話がわずらわしくて、カミングアウトしちゃおうかなって、30代後半のとき思ったことは確かにあった。だからけっこう最近だよね。『なんで結婚しないの?』って帰省する度、親に言われる。けど、それについてまともに話し合ってないんだよね。ただ、結婚の話が出ると僕の機嫌が悪くなるのを知っているから、あまり言わなくなってきた。それと、『(結婚の話は)しないでくれ』と、親にははっきりと言ってある。『僕は結婚はしないから』とも、宣言しているし。納得はしていないだろうね」

「僕もねぇ、結婚の話は言われていて、去年が、けっこう大変だった。お見合い話を持ってこられて、『断ってください』とは言ったものの、『なんでダメなの?』って言われてしまって。でも、『そういうのは、時期が来たらね』と言ってかわしたつもりではいるけど」

「帰省して雑談をしているときに『そろそろ適齢期だから結婚したら?』みたいなことを両親が言ってきて、『あ、そういえば(息子がゲイだということを)すっかり忘れていた』みたいな感じになったことはありますね」

――やはりカミングアウトは勇気が必要ですよね!?

一同「うん」


■カミングアウトと家族
すべてをさらけだすことがいいこととは思わない

――家族にカミングアウトをしないのはどういう理由からでしょう?

「自分の場合は家族と同居しているから、母親は、うすうすは勘づいているとは思う。ただ、はっきりと口にした瞬間に、悲しませちゃうんじゃないかなと。あと、言ったことにより、今のいい関係が壊れちゃうんじゃないかなとも思う。今、一緒に住んでいて居心地がよいのに、わざわざその居心地のよさや雰囲気を変えてまで、カミングアウトする必要はないよねっていう。現状で十分満足しているし。ま、一番は、親を悲しませたくないという理由かな

――Cさんはカミングアウト済みですが。

「うん。でも、僕も(カミングアウトを)しないほうを勧めるかな」

――え? それはまたどうして!?

「たとえば親戚が『そろそろいい年齢だし結婚はしないの?』って言ってきたりしたら、親はうまく交わしてくれると思うけど、負担を掛けてしまうことになる。カミングアウトすることによって、親が親戚とかに対して、秘密を抱えることになるから。それがね……」

――Aさんは?

「自分の場合は、親と深い話をしないし、たまにしか会わないし、今さらっていう感じもするし。自分が40を過ぎて、親もそれなりに年を取って、今のタイミングで言う必要性はないかなと。もし、言ったとしたらショックを受けるだろうしねぇ」

――個人的感触だけども、ゲイの人は家族との関係が希薄な人が多いような気がします。ストレートの男性もそういう傾向がありますけど、加齢とともに家族との関係性が変化していく傾向のストレート男性と違って、ゲイと家族(親)との関係は、平行線を辿る印象が強いというか。

「それは言えてるね。家族との関係は薄い。セクシュアリティのこともあって、いろいろとつっこまれたくないこともあって、疎遠になってしまう感じはある

「ゲイは1人暮らししている人が多いよね。疎遠にしておくことで、カミングアウトする機会を作らないという方法もある。自分の場合は、母親と仲がよいから希薄ではないけれど

************

カミングアウトについては、その人の置かれている状況や、考え方で、それぞれがそれぞれの選択をしていても、当の本人たちも、その選択が『正しい』とは言えない状況にあるようです。正直に話すことでいろいろな影響を及ぼしてしまう……と、思うと、及び腰になる気持ちもすごくわかったりして。
次回も、『カミングアウト』についてまとめたいと思います。

日和サクラ

ライター。宮城県石巻市出身。田舎者の好奇心から、19歳で初・新宿二丁目。それから長いきあいになり、現在、新宿二丁目在住。性的マイノリティにフレンドリーなタイにも約5年在住。

 

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