マイノリティ・レポート:ゲイ編④

投稿日: 2013年12月11日 00:00 JST

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(用語解説)
●Lesbian(レズビアン)―女性の同性愛者。
●Gay(ゲイ)―男性の同性愛者のことを特にゲイと呼ぶ。差別的な響きが含まれていたホモセクシャルに代わってアメリカの同性愛者が使い始めた言葉。
●Bisexual(バイセクシャル)―男性と女性のどちらも、恋愛や性愛の対象となる人。
●Transgender(トランスジェンダー)―身体の性別と心の性別が一致しない人をおもに指す。

【ゲイ→男性の同性愛者】
メディアを通じてみるオネエ・タレントと言われる人たちは、いつも賑やかで明るくて、なんだかとても楽しそう。
けれど、セクシュアリティを個性として発揮できる職業にないゲイは、見た目も話し方も、異性愛の男性とさほど変わりません。
そもそもゲイはみんなが女装するの? みんながオネエ言葉を話すの? なぜ男性が好きなの?
これら多くの『?』について、ざっくばらんに語ってもらいます。

【ゲイ編】
<参加者>
Aさん 40代前半 サラリーマン 彼氏あり 
Bさん 30代半ば サラリーマン 彼氏なし 
Cさん 30代前半 フリーターからプーへ  彼氏あり 


カミングアウト続編です。異性愛者も気になるLGBTのカミングアウト事情。今回はおもに職場へのカミングアウトについて聞いてみました。当事者が職場でカミングアウトする理由、しない理由とは。


■カミングアウトと家族
もし、家族が事実を知ったらなら。子供の立場から

――前回に続き、カミングアウト(家族編)ですが、もし、カミングアウトをしたら、親はどんな反応をすると思いますか?

「父親は、半分ボケているからなぁ。母親は自分を責めるのか、子供を責めるのか、どっちかは分からないけど、関係が変わってしまう気がする」

「母親は泣くと思う。うすうす気づいてはいると思うだけど、もし、言ったら傷つくと思うし、『私のせいかしら』って自分を責めるかもしれない。『そうじゃないんだよ』って言っても、『私の何がいけなかったのかしら』とか。親は、こういう同性愛のことを、病気だと思っているんじゃないかな」

「僕が40を過ぎて独身であることに対して、『家庭環境がよくなかったからね』と母親が言うことがあったから、『自分の何がいけなかったんだろう』って思うかもしれないね。カミングアウトをしたら、それぞれが色々と考えてしまう。いいように変化するかもしれないし、悪いほうに変化するかもしれない。僕は、今後も、カミングアウトをすることはないと思う」

――Cさんはカミングアウトに両親は理解は示してくれたんだよね?

「うん。でも、親としてはそうするしかなかったのかもしれないし」

「でも、同居していたら、親が気づかないわけがないと思う。バレないように部屋のバディ(ゲイ雑誌)とかDVDとかも、見つからないように隠しているつもりだけど、親は勝手に部屋に入るからね」

「そう、親って部屋に入るんだよね」

「僕もゲイDVDのパッケージを下に向けるように隠しているけど、それが見つかったらバレるよね」

「え、どんなのDVDを見てるの?」

「抜き5連発とか? 六尺のパッケージとか?」

――六尺のパッケージなら『これ、お祭りのDVDかしら?』って思うかもよ(笑)。

「それはない(笑)。でも、バレていると思う。男性タレントの話ばっかり振ってくるから」

「いいね、そういうの。少しずつ確認してるんだよ(笑)」

「そういうところからも、既にバレているのかなって思う」

■カミングアウトと職場
職場へのカミングアウトは家族とどう違う!?

――ここから、『職場』へのカミングアウトについてです。前回もふれたましたが、妙齢で結婚していないと『なんで結婚してないの?』と言われたりする機会が増えますよね。皆さんは職場へのカミングアウトはしていますか?

「僕はしてない」

「してない」

「僕はバイトを辞めて、今は無職なので」

――職場にバレていると思ったことはない?

「前の職場は『もしやバレている?』と思ったことはあった。というのも、僕、週末に二丁目で店子(ゲイバーのスタッフ)してたでしょ? で、日曜の昼まで店にいて、酒が抜けないまま次の日の月曜に職場へ行くと、どうも仕草とかに出ていたっぽくて、で、そのときの上司が勘の鋭い人だったから、バレそうになって」

――カマにカマをどんなふうに掛けてきたんでしょう?

「『キミ、オネエっぽいよね』みたいなことを直接言ってきた。適当にごまかしたけど、何回もけっこうしつこく聞いてきたね」

――Aさんはバレていると思ったことは?

「『なんかそっち系?』『ゲイなの?』『おかまなの?』『女の子好きじゃないんでしょ?』みたいなことは、どの職場に行っても言われていたね(笑)。なぜかというと、女の子の噂が出てこないのと、そういう話にも乗ってこないから。『あたりが柔らかいよね』とか『中性的だよね』って言われたこともあった」

――『中性的だね』って遠回しな言い方だけど、かなり核心ついてますよね。

「そうそう。話し方や、醸し出す雰囲気から、そう思われていたかもね。いちおう聞かれたら『違いますよ』って否定はするけど。早めに会話が終わる方向に持っていく」

「僕は飲み会で乱れていたから、もしかしたらバレていたかも。特に『ゲイなの?』とかも言われたりは全くしなかったけど。いつも職場に強烈なキャラクターの人がいたから、僕はかすんでしまうというか(笑)」

「僕は最近、合コンに誘われることが多いから、ノンケに思われている確率が高いかも。結婚の話が出ても『結婚したいほどの女性がまだ現れません』とか言うようにしている

「まだ、若いからそれで済むんだよねぇ。もう少し年を取ると、結婚に関してはそうもいかなくなるんだよ」

「自分もそろそろそれに怯えて、これから先の5年は、結婚の話題に対して恐怖があるんだよね……」

――職場で“ゲイ疑惑”を掛けられていて、されたくないことってありますか? 

「ノンケってけっこう遠慮がないからさ、一番ストレートに聞かれるのは失礼だよね。『キミ、ゲイだよね』みたいなのは。『オカマっぽいよね』とか。ドキっとしちゃう。いちおう否定するけど。否定してもあまり受け入れないんだよね。『あのとき、ああだったじゃん』みたいな。だからそういうことを言ってくるメンバーがいそうなときは、なるべく一緒にいないようにする」

「しつこく聞いてくる人はいるよね。飲み会で『本当は、男が好きなんじゃないの?』みたいな、以前も言ってきたことを繰り返し聞いてくるとかね。適当にごまかして話題が変わったと思ったのに、何かの拍子に、同じことをまた突然聞いてくるとか」

「そう、あるね。場が白んでも否定をする。そういうのは断然に男のほうが多い。女の子はそういうことよりも、話しやすい、面白い、とか、そういうことに重点を置くから」

「僕はまったくない。田舎にずっといたから、ゲイがいる、という発想さえ周りの人はなかったのかも」

――ほぼ、職場でゲイバレしていて、それを確認されるときに、避けてほしいシチュエーションがあったら教えてください。

「他人がいるのに聞いてこられるのは嫌だな。2人だけの状況ならいいけど。って、聞かれても否定するけどね」

「やっぱり一番嫌なのは飲み会だよね。飲み会ってさ、その場で収まればいいんだけど、そうじゃないことが多いから」

「僕が嫌だなって思ったのが、カミングアウトをした女の子が、僕の知らない友達を連れてきて、『この子、ゲイなんだよ』って勝手に言われたこと。なんか、自分が見世物になっている感じが嫌だったね。本人の意思とは関係なく、第三者に勝手にそういうことは言わないでほしいよね」

******************

家族という近い関係だからこそ本当のことが言えない。『傷つけてしまう』『負担を抱えさせてしまう』etc。当事者がためらうのにはそういった理由があるようです。
そして『職場』でのカミングアウトについては、ストレートの男性からの、遠慮のない言われ方に内心ものすごくヒヤリとしているよう。
『カミングアウトは絶対しない』と決めている当事者にとっては、たとえ、セクシュアリティに関して怪しまれていても、空気を読んで敢えて確認をしないでほしい、というのが本音のようです。
次回も『職場でのカミングアウト』について聞いていきます。

日和サクラ

ライター。宮城県石巻市出身。田舎者の好奇心から、19歳で初・新宿二丁目。それから長いきあいになり、現在、新宿二丁目在住。性的マイノリティにフレンドリーなタイにも約5年在住。

 

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