マイノリティ・レポート:ゲイ編⑭

投稿日: 2014年04月09日 00:00 JST

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(用語解説)
●Lesbian(レズビアン)―女性の同性愛者。
●Gay(ゲイ)―男性の同性愛者のことを特にゲイと呼ぶ。差別的な響きが含まれていたホモセクシャルに代わってアメリカの同性愛者が使い始めた言葉。
●Bisexual(バイセクシャル)―男性と女性のどちらも、恋愛や性愛の対象となる人。
●Transgender(トランスジェンダー)―身体の性別と心の性別が一致しない人をおもに指す。

【ゲイ→男性の同性愛者】
メディアを通じてみるオネエ・タレントと言われる人たちは、いつも賑やかで明るくて、なんだかとても楽しそう。
けれど、セクシュアリティを個性として発揮できる職業にないゲイは、見た目も話し方も、異性愛の男性とさほど変わりません。
そもそもゲイはみんなが女装するの? みんながオネエ言葉を話すの? 
なぜ男性が好きなの?
これら多くの『?』について、ざっくばらんに語ってもらいます。

【ゲイ編】
<参加者>
Aさん
40代前半 サラリーマンから転職中 彼氏あり 
Bさん
30代半ば サラリーマン 彼氏なし 
Cさん
30代前半 フリーターからプーへ  彼氏あり



■ゲイが真面目に考える出生率と少子化
『産めない性』『同性愛者』。けれど無関係ではない“出生率”と“少子化”

――同性愛者でも、レズビアンでは出産を経験している人もいます。しかし、ゲイは生物学的に妊娠・出産は無理。好きになる相手も男性だから、『家族』『家庭』『子供』とは無縁なので、そういうものについてあまり深く考えていないような人もいるように見えます。

「僕もどちらかというとそう。子供を持つなんて考えたことがないし」

「結婚すら発想にないしね。同性婚も賛成派ではない。事実婚であればいずれかするような気もするけど。家族も子供も、自分には想像がつかない」

「僕たちは子供は欲しいとは言っているけど、それは現実的な夢としては考えていない。できたらいいねという理想で」

――だからこそ敢えて出生率や少子化について考えていただきたいという気持ちがあります。『ゲイだから関係ない』と思う人もいるかと思いますが、人口が減り続けば、社会が立ち行かなくなります。これはLGBTだけではなく、自分も含めて、異性愛者で独身の男女にも考えていただきたい課題で。

「僕はゲイだし、養子をもらったりしてまで子供を育てたいという気持ちはまったくないけれど、たまに、知り合いが出産したとかで赤ちゃんを見せてもらうと、やっぱり、子供ってかわいいし、存在しているだけで、周りを幸せにするよね。でも、ゲイである限り、そういう状況になることは自分にはなくて、つい、自分本位な考えをしてしまいがち」

「たしかに人がいないことには、老後の面倒も見てもらえないよね。今は気ままに暮らしているけど、40代になり、どんどん年を取るにつれて、広い意味で日本の未来を考えられるようになっていくのかな」

「私、40代だけど、自分本位よ(笑)」

■ベビーシッターと待機児童
ゲイの生活とは無縁なワードにせまります

――どんどん具体的な例を出してもらえますか。『出生率』があがり、『少子化』を低下させる具体案。

「んー、育児や教育にお金がかかる。核家族で面倒を見てくれる環境にない。そのあたりを改善させるといいんじゃない?」

「教育にお金がかかるのは当然だよね。お金がかかるなら私立ではなくて公立に行けばいいんだし。あとは、周りに面倒を見てくれる人を探す。大変なのは、子供が保育園や幼稚園に通うようになって、病気になった時だと思うんだよね。呼び出されて早退していく女性がうちの会社にはいる。そういう時に、おじいちゃんやおばあちゃんがいれば、助かると思うんだよね。そういう助け合いがあれば」

――でも、日本の家族は核家族がだいぶ多くなっていると思うので、おじいちゃん・あばあちゃんの近くに住むということになるよね。

「ま、そういうことになるよね。同居して二世代家族とか、それはそれで大変そうだし」

――でも、どちらかの実家近くに住むことができない夫婦もいると思います。となると、子供が小さいうちは、ベビーシッターに預けるという道もありますよね。最近、問題にはなっている部分もあるけど、信頼信用できるベビーシッターがたくさんいれば。

「そうそうそう。ベビーシッターがもっといればね。ただ、日本はベビーシッターを利用する風土にないもんね。アメリカとかはポピュラーだけど。この前の、ベビーシッター事件でイメージが悪くなっている人もいると思うし」

「でも、ベビーシッターに頼ろうという人がこれからは増えていきそうな気がするんだよね。全然、あてにしていいと思うし」

――子供が小さいうちは、ベビーシッターを利用するのも対策のうちのひとつとして挙げられると思います。あとは先日のような痛ましい事件が起きないように、ベビーシッターの育成と利用ルールが整備されれば、とても有効な存在になりそう。あとは、子供が大きくなって保育所に預けたくても入所できないは話をよく耳にします。待機児童というやつ。

「少子化なのに、なぜ待機児童が増え続けているか。おかしな話だよね。単純に保育所の数を増やせばいいのであって、それを阻む理由があるってことでしょ。国の補助金を受けられる認可保育団体を増やして、そこで働く人たちの労働条件を現状よりも整える。そうすれば、待機児童はきっと減るよね。って、素人考えだから、変なことを言っているかもしれないけど」

「あと、発熱した時とかに、医療行為のできるような人が保育所に増えるといいよね。発熱するたび自宅に返されたら、働くお母さんも腰を据えて仕事ができない。見ていてかわいそうだもん。大変そうだし。でもさ、もし自分が結婚したとしても、子供を育てるのはお金がかかるから、作ろうと思わないもん」

「え!? っていうか、結婚を誰とするわけ? 偽装結婚? しかも子供を育てるって、Bさん、あなた女の人とエッチできるわけ? 赤ちゃんはコウノトリが運んで来るんじゃないんだよ。女の人とエッチしないとできないんだよ! 女の人っとエッチできるの!?」

「そんなのわかっています! 『もし』という仮定の話。ま、100%ありえない仮定ではあるけどね(笑)」

■昔と今の日本人
選択肢が増え恵まれた環境にいる私たち

――ま、でも、1人の子供を育てるのって、意外にお金がかかるみたいですね。私も、出産、育児経験がないだけに、聞いた話でしか話を進められないのですが。

「お金がかかるとはよく言うけど、昔の人もお金がかかったわりに、3人も4人も、子供を育てていたわけじゃん? 実際のところ、そんなにお金ってかかるものなのかな?」

――ああ、なるほどねぇ。たしかに、私の親が言うには、今の人たちは一人の子供にかける金額が多いとは言っている。塾や習い事、学校も私立、洋服もブランド物と、以前より、そういうところにお金をかけていると。今の人たちは贅沢でわがままだとも言っている。

「それは、僕も思うよね」

「ああ、それはあるかも。あとは、親のほうも旅行に行きたい、あれを買いたいと、我慢をしなくなっているだろし。昔は、子供のためならと親は我慢していたけど、今は、親もいろいろと楽しみたいと思っている人は多いよね。お金がいくらあっても足りない」

「でもさぁ、子供は産むものだよねぇ(笑)。僕は産めないけど」

「思うんだけど、『なんで子供を産まなくてはいけないのか?』とか、考える時点で、贅沢なんだろうね。結婚したら産むもんだと、昔の人は考えていたと思うんだよね」

――それはたしかにそうかもね。適当な年齢で結婚して子供をつくって、という人生の作業に疑問を持つことなく、当然のようにしていたんでしょうねぇ。

「そもそも『結婚』や『出産』に対して『なぜ、それをしなくてはいけない?』という発想ができる時点で、贅沢な時代になったんだよ。それが良い悪いではなく、そういう時代に産まれてくることができたことに感謝しないとね。LGBTに関しても、顕在化する前の時代は、ひたすらに自分のセクシュアリティを黙って、一生を送る人たちもすごく多かっただろうし。LGBT環境もだいぶ恵まれてきているよね」

――私たちは選択肢が多い幸せな時代に産まれたから幸せではあるよね(笑)。では、話がそれてきたので本題に戻しましょう。出生率が上がり、少子化を食い止めるには、育児環境を整える。その案として、ベビーシッターの有効性、預けられる保育所を増やすなどがあげられました。あとは、何かないですか?

「でも、先進国であるアメリカはさ、日本みたいな人口分布になっていないんだよね。日本って人口ピラミッドでいうと若い世代は減っているんだけど、アメリカって、平行線、変わらないんだよね。それは僕が思うに、移民だと思うんだよね」

「移民と、貧富かと」

――貧富が関係するってどういうこと? 次回はそこから話し合いましょう。

***************

司会/日和サクラ

ライター。宮城県石巻市出身。田舎者の好奇心から19歳で新宿二丁目を初経験。ゲイフレンドリーなタイにも在住経験あり。現在は、うけを狙って新宿二丁目在住。界隈の野良猫の世話に精を出し、どの場所にどの柄の猫がいるかをほぼ把握している。

 

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