デパ地下担当者が予想するスイーツネクストブレイク

投稿日: 2014年06月23日 07:00 JST

「デパ地下」という言葉が広まってから約30年。テレビや雑誌で話題になったグルメ商品を手に入れようと、長〜い行列に並んだことがある人も多いはず。そんな歴史あるデパ地下グルメに、また新たな流行が生まれる予感が!

 

「プランタンらしさの土台は、新しい発見があること。女性目線で探してきたトレンドの芽を、いち早く発信していきます」

 

そう語るのは、プランタン銀座・フーズフロアスーパーバイザー小池理沙さん。ほかのデパートに比べて売場面積が狭く、大規模なイベントスペースがないプランタン銀座。だがその代わりに、定期的にショップ全体を通したフェアを行っている。

 

「ロールケーキが流行したときは、イリナにプランタン銀座限定“タワー”を作ってもらって大人気に!あと、約40種類以上がそろうパロミータスのポップコーンにも行列ができていますよ」(小池さん)

 

今年、開店30周年を迎えたプランタン銀座は、春に地下2階をリニューアルしたばかり。プランタン銀座オンリーショップのチーズケーキ専門店「トウキョウフフ」や、焼き菓子店「ティミ」など新ショップ5店がオープンした。そんな小池さんが予想する“スイーツネクストブレイク”は、自然派クレープ専門店「ナチュラルクレープ」のたっぷりイチゴ&生クリーム(540円)。

 

「’80年代に流行したクレープ、そろそろ『また食べたい!』と思うころでは?今のパンケーキブームに逆らって出店してみました(笑)。毎日手作りで仕込んでいます。薄く焼いた無添加の生地に具材を包み、外はサクサク、中はモチモチのクレープです」(小池さん)

 

一方、’90年以来、24年ぶりに地下の食品フロアを大リニューアルした松屋銀座。リニューアルでは地下1〜2階を約5億円かけて改装。和食文化を担う老舗の伝統食材や、オーガニック食材を扱う店を強化した。

 

「松屋は銀座と浅草にしかない“東京ローカル百貨店”です。だからこそ、職人かたぎと言いますか、非常に個性の強い、こだわりのあるお店とのお付き合いが多いんです」

 

こう話すのは、食品コーディネーターの藤本紀久子さん。松屋銀座は、こだわりの和・洋のスイーツ類も充実している。そこから誕生したブームというと「ガトーフェスタハラダ」のラスクや洋菓子店「アンリ・シャルパンティエ」などにできた長い行列だ。また’10年9月オープンの「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」のエクレアも記憶に新しい。

 

藤本さんは、“スイーツネクストブレイク”として「ちょっと昔っぽい、育ちのよい感じの、この手詰めのクッキーでは」と、女性パティシエが作る「菓子工房ルスルス」の焼き菓子セット・ネオン(4,536円)を挙げる。ホームメード感覚で個包装はない。「焼きたてのおいしいうちに」と言って渡したくなるまさに“松屋らしい”一品だ。

 

「“価値の伝承と更新”が食品売場のキーワードです。文化を発信する老舗や、こだわりを持つローカル店舗と一緒に手をたずさえて進化していきたい。伝統技術を持つ職人を次の世代に残していくことも、百貨店の役割ではないでしょうか」(藤本さん)

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