「空飛ぶ B級山歩き♪」沖縄編(1)

投稿日: 2015年03月31日 00:00 JST

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ヒコーキに乗って、ふだん行けない遠くの「ご当地名山」をめぐる♪

「山ガール」という言葉と共に、トレッキングや里山歩きをするおしゃれなウエアの女性たちが話題になってから数年。その勢いはいまも続いていて、アウトドアショップなどでもブームが起きる前に比べ、女性向けのアイテムがとても充実しています。

このトレンドを受け、これからWEB女性自身では、初心者でも取り組めるような、体力的負担が少ない&技術的な困難さを伴わない「B級山歩き」を提案していきます。

山歩きは、山に足を踏み入れた瞬間、私たちを慌ただしい日常から解放し、自然との対話のひとときを楽しませてくれます。すばらしい環境に触れることで心が癒され、身体もリフレッシュ。下山後にもおいしい楽しみがいっぱい。

移動手段は「飛行機」。ゆったりした空旅で、日本各地のご当地名山と、その周辺に広がるグルメ、温泉、パワースポットなどの魅力をお届けします!

 

第1弾は「沖縄」! 「美ら海」の島は、山の魅力も満載!

「沖縄」と聞けば、多くの人がイメージするのは美しい海でしょう。ところが、沖縄はその気候の特徴などから、山にもたくさんの魅力が詰まっているのです。

本島北部の山原地域には亜熱帯の広大な森が展開し、ヤンバルクイナをはじめとする貴重な生物が生息しています。本部半島中央部の山並みの一帯は、2億年も前の古生代の石灰岩や硅石などからできた地層。降雨で石灰岩が溶け、円錐状の岩山や丘陵となったものです(円形カルスト地形)。奇抜な形の岩が多いのもそのため。伊江島にある城山は、古い岩盤が新しい岩盤に潜り込む際に、一部が剥がれて新しい岩盤に乗る「オフスクレープ現象」によって出来た岩山。これは世界的にも珍しい現象。沖縄の山歩きには、本土では体験・体感できない大きな魅力があるのです。

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沖縄本島【安和岳】 沖縄にそびえる「ミニアルプス」 青が溶けあう抜群の眺望

ANA471便で沖縄・那覇に向かう。沖縄に近づくと機内の窓を通して青い青い海が目に飛び込んでくる。やがて島の姿。北部は広大な緑に覆われ、意外にも山が多いことに驚かされる。

最初に紹介するのは、本部半島中央部の山並みにある安和岳(標高432メートル)。この一帯には嘉津宇岳(448メートル)、安和岳、八重岳(453メートル)と400メートル級の山が連なり、山好きからは「本部アルプス」と称されることも。周辺は、主に古生代から中生代の石灰岩やチャートからできているため、岩場が多く複雑な地層となっている。

10時半、登り口を出発。しばらくはシークワ―サー畑を横目に歩く、のどかな風景が続く。やがて涸れ沢の中を歩くことに。大小の岩の間を縫うように登っていく。足を取られないよう、気を使う。場所によっては三点確保で慎重に。

白い羽に黒い筋模様が入った蝶が舞う。しばらく行くと今度は黒い羽にオレンジの紋様の蝶。蝶の多さに南の山を実感する。岩場歩きに慣れかけてきた頃、最初の分岐があらわれる。ここは直進。まだまだ涸れ沢が続く。今回のパーティは初心者が多いので、転ばないようゆっくりと進む。

集落のスピーカーから聴こえてくるのはなぜか昭和歌謡。農作業の“応援歌”だろうか?

次の分岐を左に折れると傾斜のきつい樹林帯に。いたるところにルートの目印となるピンクのテープがあるので道に迷う心配はない。樹木の間を潜り抜けるところ、入り組んだ岩場、細い道が谷側に傾斜しているところなど、一歩間違うとケガをしかねないポイントが続くので慎重に歩きたい。

だんだん空が近くなってくる。道端に宝石のような鮮やかな紫の実が房となっている。登り始めて1時間20分、待望の山頂に到達!。待っていたのは、360度のすばらしい眺望だった。正面に名護湾から東シナ海を見下ろす。海の濃い青と空の薄い青が水平線で溶けあう。後ろを振り返ると電波塔がそびえる八重岳、その隣に山容が端正な嘉津宇岳。山頂碑近くの藪でメジロが戯れている。登頂を終えた達成感と安ど感に包まれる。

30分ほど頂上の空気を堪能した後、下山。注意したいのはここから。急な斜面の登りで体力を使っているから、ちょっとしたことでバランスを崩して転倒してしまうことも。第二分岐を過ぎ、再び涸れ沢に戻ってきた。しばらく行くと、大きなガジュマルが目の前に存在感を示している。キジムナー(精霊)が出てきそうだ。ここで休憩。シロハラの鳴き声が続く道を下りていくと、ようやくシークワ―サー畑が見えてきた。全員けがもなく無事帰還。

【安和岳】

歩行時間・距離/3時間30分 4・5キロ

標高差/約375メートル

【問合せ先】

名護市役所/tel:0980-53-1212

  岩が多いので初心者だけの入山は避け、地元のガイドの方と一緒に!image

パワスポ♪【備瀬のフクギ並木】

木洩れ日が差し込む並木道は琉球情緒たっぷり

名護市の隣、本部町。沖縄美ら海水族館で有名なこの町の、もうひとつの人気スポットが「備瀬のフクギ並木」だ。防風林として植えられた約2万本ものフクギの間から木洩れ日が差し込み、木に守られるように古民家がたたずむ。フクギは「福をもたらす木」。樹齢300年にもなる古木もあるという。1キロに及ぶ白い砂地の並木道をのんびり歩き、古民家のカフェでひと休み。静かな時間がゆったりと流れていく。並木道の終点から少し行くと備瀬崎の海。透き通った海水の中をよく見ると、色鮮やかな熱帯魚が泳いでいる。ビーチから1キロほど離れた所には地元で「ユタが拝むところ」と言われている、知られざるパワースポットも。琉球王朝時代の情緒たっぷりの世界をぜひ味わってみたい。

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空港耳よりInformation ~那覇空港~

◎空旅といえば、忘れちゃいけないのがやっぱりおみやげ。

「ANA FESTA」で聞いた、那覇空港でのおすすめのおみやげは次の3つでした。

・ナンポー通商 「べにいもたると」

・ロイズ石垣島 「黒糖チョコレート」

・南風堂    「雪塩ちんすこう」

定番強し!

◎「昨年末に最上級ラウンジがオープン♪」

ANAダイヤモンドサービスメンバーとLounge Access Cardホルダー向け最上級ラウンジ「ANA SUITE LOUNGE」。快適なラウンジスペースでは、スープ、パン、ワインなどに加え、シークワーサージュースや泡盛など沖縄ならではのサービスも。出発直前までリゾート気分を楽しめる。 ラウンジは全41席。沖縄の海を連想させるガラスオブジェなどのインテリアが沖縄らしさを演出している。

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沖縄の「美ら山歩き」1回目、いかがでしたか。次回は、沖縄本島最高峰「与那覇岳」をご紹介します。

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山田 稔

'60年生まれ。長野県出身。「日刊ゲンダイ」 編集部長、広告局次長を経て独立。編集工房レーヴ代表。経済、社会関連の記事を執筆中。趣味は山歩き、アジア・沖縄旅、男の気まま料理。著書に『酒と温泉を楽しむ!「B級」山歩き』(光文社・知恵の森文庫)。「分煙社会のススメ。」(光文社)
 

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