瀬戸内の絶景を求めて、県境にそびえる山を歩く!

投稿日: 2015年11月30日 06:00 JST

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【瓶ヶ森(かめがもり)】1,897メートル 山頂から望む奥深い四国の山並み、瀬戸内海の絶景

高知2日目。この日向かったのは愛媛県境にそびえる瓶ヶ森。山頂西側の湧水のたまる瓶壺が山名の由来だという。四国の主峰・石鎚山(1,982メートル)の東方にあり、日本三百名山、四国百名山に選ばれている。男山、女山があり、女山に二等三角点がある。登り口から40、50分で山頂に立つことができるので、多くの登山者が訪れる人気の山である。ただし、登山口までのアプローチ(ドライブ)が予想外に大変だった。

国道194号線を仁淀川沿いに進むドライブは快適だ。道はやがて仁淀川と分かれ、奥深い山に向かう。いの町一の谷から県道40号線(石鎚公園線)に入る。急に道が狭くなり、カーブが連続する。気が抜けない道を慎重に進むと、やがてよさこい峠の茶屋に着く。ここで左に折れるとUFOライン(雄峰ライン=町道瓶ヶ森線)に入る。「天空へと続くドライブコース」として人気になっている道だが、やはり狭くカーブの連続。時折、道幅が広がり、路肩に車を停めてすばらしい景色を楽しめるが、対向車が来ないことを祈るばかりの苦難のドライブだ。

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男山山頂には権現さまがあり小屋の屋根で蛇が昼寝

瓶ヶ森駐車場に車を置き、ようやく山歩きスタート。薄曇りだが青空はのぞいている。気温は20度前後か。分岐を男山方面に向かう。笹原と白骨林を眺めながらののんびりハイク。リンドウやシコクフウロ、ミヤマアキノキリンソウといった可憐な花が彩りを添えてくれる。歩き始めて25分ほどで男山山頂に到着。古来より信仰の山で石土古権現の祠がある。女山から下りてきた4人組の中高年ハイカーが「蛇がいる」と騒いでいる。何事かと思い近づくと、近くの小屋の屋根に黒っぽい蛇が寝そべり、まったく動かない。

「獲物を飲み込んだばかりかね、まどろんどるよ」

「それにしても気持ちよさそうやなあ」

ハイカーたちは、思い思いの感想を述べて蛇を見つめている。

黒蛇の歓迎か。ま、いいだろう。

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四国山地の山々から瀬戸内海まで壮大な眺望を堪能

男山から女山への稜線歩きに移る。なだらかな道を進む。左手には氷見二千石原の広大な笹原が広がる。標高1600メートルを超える山だけに、9月中旬なのに、すでに紅葉が始まりかけている。前方に女山のピークが近づく。十数人のパーティーの姿が見える。ちょうど出発するところみたいだ。登り口から40分ほどで女山山頂に達した。二等三角点のある山頂には3組のパーティーが休んでいた。60代の夫婦、20代、30代の山ガールに男性が混じったチーム、おじさん2人組とさまざま。

山ガールたちは元気がいい。「これ食べて」「おいしい」とお弁当を分け合っている。微笑ましい山頂ランチタイムだ。このピークはなんといっても眺望がすばらしい。あいにく石鎚山にはガスがかかっていたが、西黒森、伊予富士、寒風山をはじめ、どこまでも連なる四国山地の山々から瀬戸内海まで、壮大な眺望を堪能できる。四国の山並みがこれほどまでに奥深いものとは思わなかった。

一人の女性がおもむろにたばこを吸い始めた。だれも気にしていない様子だ。こちらも隅っこで、煙がパーティーの方に流れないように気をつけて一服。山頂で雄大な景色を眺めながらの一服は至福の時である。

帰りは氷見二千石方面に下りる。途中、小さな子供を連れた若い夫婦とすれ違う。子供が道端にしゃがみこんで動かなくなった。虫を見つけたようだ。お母さんが「ほら歩いて。邪魔になるわよ」と声をかけるが、虫に夢中だ。好奇心を満足させてあげれば、この子はきっと山を好きになる。お母さん、あまりせかさないで。

30分ほどで下山。手ごろなハイキングコースだが、適度に変化があり、眺望が最高なので満足感は大きい。だから、この山は人気なのだろう。気持ちのいい山だった。

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【奇跡の清流・仁淀川】

高知の清流といえば「最後の清流」といわれる四万十川が有名だったが、数年前にNHKの番組で取り上げられて以来、「奇跡の清流」と呼ばれる仁淀川が注目されている。石鎚山を源とし、「仁淀ブルー」と称される上流部の神秘的な水の色は幻想的な美しさである。2012、2013年度と2年連続で全国一級河川水質ランキング1位。瓶ヶ森の帰り道、夕暮れ時に下流部の河原に立ち寄ると大人がキャンプをやり、子供たちは小さな網を持って小魚を追っていた。その水は、どこまでも透き通っていた。こんな美しい川で川遊びを楽しめるなんてうらやましい限りだ。仁淀川で唯一の遊覧体験ができるのは日高村の「屋形船 仁淀川」大人2000円。1日5便。所要時間50分。

【紙すき体験】

高知は越前、美濃と並ぶ日本三大和紙生産地。これもまた仁淀川の清冽な水の賜物である。土佐和紙は古くは平安時代に記録が残るほど歴足がある。土佐和紙の祖とされる安芸三郎左衛門家友は七色紙を考案し、山内一豊に献上。江戸時代、幕藩体制の確立していく中で本格的に定着したという。直木賞作家・坂東眞砂子(高知出身)の「狗神」という小説は、和紙を漉いて暮らす女性が主人公となっている。

仁淀川下流域にある「いの町紙の博物館」(入場料大人500円、月曜日休館)では、紙漉き作業の実演見学や体験もできる。紙漉き体験は400円。はがき8枚・色紙2枚など。所要時間は1時間から1時間30分。思い出作りにピッタリだ。

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ANA 山ガールの高知自慢

とさでん交通株式会社 航空部空港第一課
濵田 明日香さん
久保田 美智さん

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秋の高知 女子向けおすすめグルメをご紹介します

秋といえば、おいしい栗の季節です。四万十川沿いの急な傾斜地で太陽の光をいっぱいに浴びて育った栗は、普通の栗よりも大きめで、優しい甘さが特徴です。栗きんとん、焼き栗、栗ごはん、どれも食欲をそそります。スイーツでオススメなのは、四万十川流域で収穫した栗を厳選して、ほっくりと焼き上げた四万十焼栗(菓子工房コンセルト)ですね。

空港スタッフの間でも大人気の逸品です。お酒が好きな方には栗焼酎ダバダ火振(無手無冠)はいかがでしょうか。高知ならではの味わいです。

 

果物では梨。農林水産大臣賞を5度も受賞した森本果樹園の新高梨をぜひ召し上がっていただきたいですね。直径が20㌢ほどもある大きな梨で、みずみずしくて甘いですよ。

県民のおやつ芋ケンピも外せません。サツマイモをカリッと揚げて砂糖蜜をからめたシンプルな芋菓子です。最近は、ほんのり塩味の塩けんぴや生姜の風味が特徴の生姜芋けんぴ(いずれも水車亭)などバラエティに富んでいます。

高知市内の日曜市も魅力のスポットです

ふだん着の高知に会える場所として観光客の方にも人気なのが、火曜、木曜、金曜、日曜と週4回開かれる街路市です。もっとも規模が大きいのは日曜市です。路面電車が走る追手筋の片側車線を使い400店以上が軒を並べます。新鮮な野菜や果物、地元ならではの農産加工品などさまざまな商品が勢ぞろいしています。いも天など、その場で食べられるコーナーもあります。土佐弁が飛び交う中で、お店の人とのやり取りを楽しんでください。

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山田 稔

'60年生まれ。長野県出身。「日刊ゲンダイ」 編集部長、広告局次長を経て独立。編集工房レーヴ代表。経済、社会関連の記事を執筆中。趣味は山歩き、アジア・沖縄旅、男の気まま料理。著書に『酒と温泉を楽しむ!「B級」山歩き』(光文社・知恵の森文庫)。「分煙社会のススメ。」(光文社)
 

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