長崎・仏菓子店で奮闘するリアルマッサン夫婦

投稿日: 2014年10月19日 11:00 JST

NHKの朝ドラ『マッサン』で、妻のエリーは日本人になりきる努力をした。現代の外国人妻は自分の文化を生かしながら周りとぶつかり、新しいものを生み出す。そんなリアルマッサン夫婦を発見!

 

「1年間だけ日本語の勉強をしようと思って日本にやって来たのに、気づいたら20年も長崎でケーキを作っているのよ。ホントにこの人に騙されましたよ」

 

優しい笑みを浮かべながらそう語るのは、吉田カノン・ベレニスさん(49)。その傍らでは、夫の吉田尚生さん(53)が巨体を小さくして額の汗をぬぐう。長崎市にあるフランス菓子店「リトル・エンジェルス」。ケーキやタルト、ムースが並び、奥のイートインからはコーヒーの香りが……。

 

「ここに並ぶお菓子は、私が小さいときに食べていたものばかりです。フランスではお菓子は買うものではなくて、作るもの。私が作るお菓子はすべて祖母から母へ伝えられたレシピがベースです」

 

彼女の運命を変えたのは尚生さんとの出会いだ。’93年に語学留学のために来日していたベレニスさんは、東京の語学学校でフランス語を教えていた。そこに彼が通っていた。尚生さんは明治大学を卒業後、柔道の指導者として5年間、フランスで暮らしていた。帰国後、長崎の実家の割烹料理店が販売していたドレッシングの営業のため、東京で仕事をしていた。

 

「せっかく覚えたフランス語を忘れないようにと、通い始めた学校で出会ったんです。付き合っているうちに“じゃあ、一緒になろうか”と長崎に連れてきましたが、それからは苦労の連続。たしかに騙されたと言われても仕方がないかもしれません」

 

’95年に結婚した2人は尚生さんの故郷に移り住んだ。しかし、実家の割烹料理店は景気の悪化から廃業。その後は実家が副業でやっていた雑貨店「リトル・エンジェルス」を切り盛りした。

 

「友達もいない長崎で、誰にも相談できない不安がいつもありました。でも日本で暮らす以上、言葉の壁だけではなく、宗教や文化の違いに戸惑うことは当たり前。自分が理解できないことを“わからないもの”と捉えるよりも、違っていることを楽しいと思わないとつまらないですよ。それに長崎は、昔から新しいものを取り入れる文化があった。これも助けになりました」

 

異国の地での暮らしに慣れてきたものの、雑貨店の経営もいよいよ難しくなった。そんなときにたどり着いたのが、お菓子作りだった。

 

「日本に来たときに、学校から家に帰っても1人でいる『鍵っ子』がたくさんいることにビックリしたんです。長崎でも同じ状況。みんなコンビニでスナック菓子を買ったり、ファストフードを食べたりしている姿を見て、私が小さいときに食べていたおいしいお菓子を食べさせたいな、と思ったんです」

 

尚生さんも渡仏中に柔道の指導の傍ら、菓子作りを学んでいた。その経験を生かし、ベレニスさんのフォローにつとめた。ベレニスさんは言う。

 

「私たちがやりたいのは、子どもたちが500円玉を持ってきたら、おいしいケーキが食べられるお店。そして、少しでもお客さんの顔が見える仕事がしたいと思っています」

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