摂食障害も…精神科医が指摘する「母という病」急増の理由

投稿日: 2012年11月23日 07:00 JST

「母という存在は、誰にとっても特別なもの。その母との絆が不安定になり、関係に悩み苦しむ『母という病』が近年増えています」


医学博士で作家の岡田尊氏はそう指摘する。精神科医として京都医療少年院に勤務し、親子関係の問題を見つめてきた岡田氏が、母親という十字架に苦しむ人へ向けて『母という病』(ポプラ社)を出版した。


「『母という病』は絆の病、愛着の病のことです。愛着とは人と人を結ぶ能力のことで、人格の土台部分を形づくり、その人の一生に影響を及ぼします」


これまで愛着の問題は、虐待など特別な家庭の問題として扱われることが多かった。しかし近年、それが一般の家庭で育った人たちにも表れるようになっているという。「現在では3分の1の子供が、母親への不安定な愛着を示し、大人になってもその割合は変わりません」(岡田氏)


そもそも愛着とは、生物が生き残っていくための”知恵”として築いてきた仕組み。これには「オキシトシン」というホルモンが密接に関係している。オキシトシンは「愛情ホルモン」とも呼ばれ、不安やストレスを和らげてくれるとされる。


「出産の際や赤ちゃんへの授乳時にも、オキシトシンは分泌されます。これがたっぷりと分泌されている人は、人に対して信頼や共感を持ちやすい。しかし、現代人はオキシトシンが不足しがちで、愛着も不安定になっています」


摂食障害や依存症、うつなど、オキシトシン不足による弊害は多いという。そしてその典型的な例が「母という病」だ。


「まず不安定な環境で育った人。お母さんの愛情が一定でないと、子供はダイレクトにその影響を受けてしまいます。人の顔色を見てしまう、『NO』と言えない人も多いです。また、潔癖すぎる、妥協できない、白か黒かはっきりしないと気がすまない……といった人。幼いころから『よい子』だけを求められていたためかもしれません」(岡田氏)


これらが続くと、自身の家庭生活に支障をきたすことも。離婚や、自分の子育ての際に虐待につながってしまう可能性もあるという。もしあなたが母との間にぎくしゃくしたものを感じているなら、まずは向き合ってみることが大切だ。

【関連記事】

遺産相続トラブル急増! 親のお金で修羅場にならない知恵

脳神経外科医が語る「認知症予防に効く「朝日記」脳トレ」
医師が教える「更年期障害を乗り切りための10カ条」

この記事が気に入ったら
いいね!/ フォロ− しよう

WEB女性自身の最新の情報をお届けします。

あなたにオススメ

【注目アイテム】
「メスを使わない美容整形」コルギのパワーを自宅で!!
ジェニファー・ロペス、カイリー・ミノーグが「約20歳年下彼氏」を手に入れたワケ!
45歳、奇跡の美乳・原志保さんのボディを作るヒミツのグッズ公開!!
着るだけで、エステの効果がインナーに!!
可愛い47歳! 元CA佐藤亮子さんの大人気トラベルブランド

コラム・連載

もっと見る

女性自身チャンネル

もっと見る

スヒョン入隊前の心境を吐露!U-KISSみんなで乗り越える新曲2017.10.17

U-KISSが14枚目のシングル『FLY』をリリース! 4月にケビンが卒業して以降、5人体制で挑むはじめてのシングルは苦しいことを乗り越えて前に進もうというメッセージが込められている。楽曲、そしてリ...


ランキング