綾戸智恵「40代・50代の介護世代は体力がなければ…」

投稿日: 2014年05月24日 00:00 JST

「介護っていうのは、介護される側と病院の話、そんなんだけじゃない。いちばん大事なんは、介護する側の健康。10年介護してきて、つくづく思うわけです」

 

そう語るのは、6月3日にDVD付き書籍『ロコモサイズ 美筋ダイエット』(光文社刊)が発売される綾戸智恵さん(56)。綾戸さんは、’04年に脳こうそくで倒れ、のちに認知症となった母・ユヅルさんの介護を、10年にわたり続けている。

 

「介護ってね、自分の体力があるとき、ないときによって、いろいろ感覚が変わるんです。自分が健康じゃないと『なんで生きてんの?』と思うこともあるやん。けど、自分が調子よくなると、車いすを押していても『あ〜、生きててくれてありがとう! おばあちゃんのおかげで(大人用オムツの)コマーシャルきまして〜ん。あんた死んだら、契約切れるわ〜』って冗談が言える。そんな笑い話が通じるのも、私が車いすを押す元気があるからなんです」

 

綾戸さんは自身の介護生活の中から「介護する世代の健康」を考えるようになったという。

 

「じゃあ、体力をつけましょう、健康になりましょう、そのために運動しましょう、といわれてもな。40代のころ、フィットネスに通ったことがあった。だけど、ジムには『私ら、運動ツラくて、来るのがイヤで……』っていう人が山ほどいたよ。トレーニングというのは、体に効いているという実感はあっても、楽しくないと、入り込むのが難しいのかもしれないね。あの『ちゃんとやりましょう!』って感じがダメなんじゃないかと思うんですよ」

 

40代・50代ともなると、体は足腰からどんどん衰え、疲れやすくなり、気持ちもめいってしまう……まず、自分の足腰が若く健康であるためには、日ごろから適度に運動することが大切、とわかってはいるが——。

 

「そこで今回、「ロコモサイズ」という体操に、ジャズをつけてみたんです。音楽って不思議よね、『ほら、動きが激しくなりますよ〜。ここは倍いきまっせ〜』とか、『さあ、終わりました。ご苦労さんでした、整えましょう』というのを、メロディだけ、音階だけで伝えられる。説明なんていらない。ドミソの役目って、そういうことなんですよね。1、2、1、2、っていうんじゃなく、山が見えたり、海が見えたり、景色が見えてくるような。楽しく運動できるもの、そう思って音楽を作りました。ジャズでリラックスしながら運動してほしいですね」

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