女性の心を持つ男性医 松田 豊 医師(54) Vol.2 松田先生との出会い

投稿日: 2010年05月19日 00:00 JST

Vol.2 松田先生との出会い

初めてクリニカアンジェラを訪ねたのは2007年の春頃。行きつけの大病院では一度、断りもせずに部分麻酔を打たれて気絶したことがあったのと、担当医師がセクハラ発言をよくする男性だったので、他にどこかでできないかとネットで探していた。そうすると文章ばかりのホームページに行きついた。それがクリニカアンジェラだった。さらに土日も診療していて、精神科も併設していて、メールで相談も受け付けてくれるという良心さに心ひかれた。

私は2000年にうつ病を発症、当時の精神科の言うままに薬を飲んでいたらどんどん薬も増え、全く動けない状態になった。2002年にOD(薬物過剰摂取)を行ってからは少し立ち直り精神科には通わなくなっていました。
婦人科は、性病を始め、生理痛や性交痛、子宮内膜症、子宮頚がんの一歩手前というボロボロな状態。

移転前の駒込にあったクリニックは住居用のマンションの1室。入口には看板さえない。ワンルームの部屋もとても簡素で病院とは思えない作りだった。内診台も普通の背もたれがある椅子で代用。しかも先生はどこかおかまっぽい。なのに受付の女性はちぐはぐなほど華やかな印象。ここへ来たことを間違ったかなと最初は思った。


image

しかし話してみて驚いたのが、痛みに弱いことを理解してくれたということ。普通なら「治療は痛くて当たり前」「大人なんだから」と一蹴されてしまうところなのに、ゆっくりと話を聞いてくれ、出来る限りの方法で痛みを和らげようとしてくれた。さらに婦人科でかかったのにも関わらず、私の不安定さを見抜き、精神薬を処方してくれた。「精神科と婦人科は一緒に考えなくてはならない」クリニカアンジェラのホームページの言葉が実感できた日だった。


通ってみて安心できたのは、先生自らが薬を処方してくれるということ。薬価が高いということもあるが、院外処方にすると自分の病歴を全て話したこともない人に知られてしまうのがとても嫌だった。だからこそ、院内処方にしてくれるということがとても有難かった。そして抗うつ薬を処方する場合など,薬価の安い薬をまず使うなどの配慮もある。おかげでお金の心配もなかった。
さらに患者一人に対し30分、しっかりと時間を聞いてくれる。前に通った精神科は「症状はどうですか?」「まぁまぁです」「では同じ薬を出しておきます」で終了。うつになった原因を探ることは一度もなかった。しかし先生は、私が話したいときはとことん付き合ってくれるし、逆に話したくないときは放っておく。こういうスタンスが心地よかった。
予約制なので、他の患者と顔を合わせることも少なかったのも通いやすいなと思った理由のひとつ。



その後、3か月ほどして先生から「真代さんは人当たりもいいし、何よりライターの勉強にもなるんじゃない?」と受付をやることを勧められた。そこから毎週月曜11時から19時まで、約1年間受付としてクリニカアンジェラに勤務した。
先生は意外に食事に無頓着で、昼食はだいたい近くにあったマクドナルドのマックポークとポテトを半分。
「ごはんはあまり好きじゃない。トーストとカフェオレがあれば十分」
と先生はいつも言う。


image先生は誰に対してもスタンスを変えない。これは受付をしていて思ったことである。育った環境、容姿、性別、職業……、クリニカアンジェラに訪れる患者は「普通」ではない人ばかりだ。見た目でわかりやすいのはMTF(男から女)の人。180センチ以上あるごつい体なのに化粧をして、女らしい仕草をする。
出会ったことのない私はたじろいでしまうのに、そうした人にも先生は一切態度を変えない。同情もしないが、突き放すわけでもない。
人間なのだから患者に対しても好き嫌いの感情があってもいいはずなのに、そうしたところは一切見せない人だった。

診察中も、相手の話はほとんど否定をせずに聞く。重い話もあれば、どうでもいいよと突き放したくなる話もある。それを先生はとにかく最後までじっくり聞く。そして間違っていることは正してくれるが威圧的でなく、理由を説明しながらそれが間違っていると諭してくれる。

私と先生のメールのやりとりも同様だ。
私が人間関係に困ってメールをした時などは、同情するのではなく具体的な解決策を提示してくれた。でも意見を求めると丁寧に自分の意見を述べてくれる。
先生と患者という上下関係が、先生との間ではあまりないような気がする。対等とまではいかないが、一人の人間として私を認めてくれた上で話をしてくれるのが嬉しかった。こんな先生は他にはいないと思う。

 

シリーズ人間:女性の心を持つ男性医 松田 豊 医師 一覧

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