安部首相の代弁者・竹中平蔵氏の噴飯発言を斬る

投稿日: 2014年06月25日 07:00 JST

「そういうのは言いがかりだよ!失礼だよ!無礼だよ!」そう声を荒らげたのは、元総務大臣でパソナ会長の竹中平蔵氏だ。

 

先月放送の討論番組『激論!コロシアム〜これでいいのか?ニッポン〜』(テレビ愛知)で、経済評論家の三橋貴明氏(44)の質問に対し、竹中氏がキレた。三橋氏は言う。

 

「国家の諮問会議に、民間委員という名の経営者が入って、自分の会社の利益になるような提案をするのはおかしいのでは?と私は質問をしました。すると竹中氏は、企業の代表ではなく、有識者として入っていると言う。ならば、企業の代表を辞めてから入るべきでは、と問うと、どうしてですか?と逆質問してくる。さらに、政府の審議会は利益代表を集めた利益相反ばかり。それは潰さないといけない、とほかの審議会の非難まで始める始末です」

 

そこで三橋氏が「竹中さんだって、パソナグループの取締役会長じゃないですか」と言ったところ、冒頭のように竹中氏が怒りだしたのだ。三橋氏は言う。

 

「竹中さんは産業競争力会議の民間委員ですが、これは日本再生会議の下部組織です。だが、いつの間にか、国務大臣も入る経済財政諮問会議と合同部会を開くなど、法的根拠もなく、影響力がかさ上げされています」

 

この産業競争力会議の下部組織であり、竹中氏がここでも議員を務める雇用・人材分科会が、導入を提言しているのが、ホワイトカラー・エグゼンプションだ。これは第1次安倍政権内閣からの悲願であり、アベノミクスの目玉政策。経済部記者が解説をする。

 

「ホワイトカラー・エグゼンプションとは、特定の条件の労働者の労働時間規制を廃止して、働いた時間の長短に関係なく賃金を支払う仕組み。政府はこの制度で柔軟な働き方が可能になると主張していますが、反対派は『残業代ゼロ』制度だと反撥しています」

 

6月11日、政府は同制度の対象を年収1千万円以上とする方針をきめた。この対象となるサラリーマンは4%程度。多くの人は自分には関係ないだろうと思うだろうが、竹中氏が会長を務めるパソナ躍進の裏には、こんな労働者派遣の歴史が。

 

「もともと’86年に施行された労働者派遣法では、通訳やソフトウェア開発など、特殊技能が必要な13業種の派遣しか認められていなかった。しかし、その対象はなし崩し的に26業種まで拡大。’99年には一部の業種以外でも解禁され、’04年には製造業でも解禁。さらに、’06年の改正では派遣期間の延長も認められています」(同前)

 

経団連は、ホワイトカラー・エグゼンプションの対象を、「年収400万円以上」にするように提言している。一度、導入されれば、なし崩し的に、年収要件が下げられていくのは必死だ。“安部首相の代弁者”竹中氏は。前出の番組で「正社員は既得権益」と言い切った。アベノミクスのために近い将来、残業代ゼロで働かされる時代が来る。

 

(週刊FLASH7月8日号)

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