第20回 1月のお楽しみは“フェーブ”がかわいい「ガレット・デ・ロワ」~マダムミキのパリの食・デザイン365日

投稿日: 2017年01月10日 00:00 JST

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みなさま、あけましておめでとうございます。

 

お祭り気分のノエルが終わって年が明けると、フランスには「三が日」という言葉は存在しません。大みそかに年越しパーティ(ノエルは家族と過ごし、大みそかは友達と盛り上がるのが一般的)をし、元日にパーティ疲れを癒したら、2日から通常営業。今年は元日が日曜でしたので、2日の月曜からみんなそれぞれの日常をこなしております。もちろん、子供たちも3日から学校が再開。フランスに暮らし始めた当時、日本の寝正月しか知らなかった私はびっくりしました。今ではすっかり慣れ、新しい1年の始まり、この切り替えの早さのおかげでキュッと気が引き締まり、悪くないなと思っていますが。

 

さて、街じゅうにビュッシュ・ド・ノエルが並んだノエル、大みそかが終わると、街のパティスリー、パン屋さんにはいっせいにガレット・デ・ロワが並びます。

 

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左:ガレット・デ・ロワには必ず王冠がついてくる。〝フェーブ〟が当たった人は王冠をかぶるという決まり。

右:トゥール・ダルジャンのフェーブは、バゲットを持った鴨。

 

ガレット・デ・ロワとは、1月6日(現在は6日前後の日曜に定められている。今年は8日)の公現祭(フランスではエピファニーと呼ぶ)を祝うために食べるお菓子。救世主が現れたと聞いた東方の三博士が星に導かれ、ベツレヘムにたどり着き、キリストの誕生を祝った日とされており、フランスではこの日に「王様のガレット」という名のこのお菓子を食べるのです。

 

バターたっぷりのサクサクパイ生地にアーモンドクリームをはさんだだけのシンプルなお菓子ですが、この中にひとつだけ〝フェーブ〟と呼ばれる陶器のオブジェが入っており、食べたときにこれが当たった人は1年間幸運に恵まれると言われています。お店によってさまざまなフェーブが入っていますので、子供たちは(じつは大人も)それを当てるのに必死というわけ。学校でもガレットの日というのがありますので、去年は誰で、おととしは誰が当たったということまでしっかり覚えているほど、フランスの年始の一大イベントなのです。

 

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左:わが家のフェーブコレクション。フェーブとはそら豆のことで、昔は本物のそら豆が入っていたそう。実際に一度、そら豆が入っていたことがありショックを受けた経験が……(笑)

右:チェーン店ではフェーブだけを買うこともできる。

 

昨今では日本でもメジャーになってきたようですね。私もこのシンプルなお菓子が大好きですので、毎年どこのお店のガレットを買うか、というのは、1月の最重要事項。というのも、このガレット、シンプルなお菓子のわりにお高いのです。私が今年1個目に買ったガレットは、レストラン「ラ・トゥール・ダルジャン」が昨年秋にオープンしたブランジュリー(ラ・ブーランジェ・ドゥ・ラ・トゥール)のもの。6人用で34ユーロ(約4,200円)でした。有名パティスリーのガレットはだいたいこれくらいの値段設定になっています。街のパン屋さんのものは20ユーロ前後で買えますが、それでも高い……ですよね。

 

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左:街のパン屋さんのガレット。値段は少しひかえ目。それでも毎日のおやつには買えない値段。

右:『ウォーリーを探せ』みたいなPAULのパッケージ。ガレットはこのような袋に入ってくるのが一般的で、袋のままオーブンで少し温めていただく。

 

といっても、毎年1月にしか食べられないお菓子です。2月に入るとピタッと街から姿を消してしまいますので、ついつい買ってしまうんですよね。1月中、特に日曜にはガレットを買い求める人がパン屋に列をなしています。私は1カ月で平均5~6軒のガレット・デ・ロワを食べ比べます。まずは名の通ったパティスリーのオーソドックスなもの、チョコレート屋さんのチョコレートガレットや、日本人が経営するパティスリーの抹茶ガレット、街のパン屋さんのもの、かわいいフェーブが入っているという噂を聞きつけたお店のもの、意外とおいしい冷凍食品専門店「ピカール」が出すもの……。

 

さて、今年はあと何個のガレットを食べるでしょうか。チョコレートと抹茶、いつものパン屋さんのシンプルなものも外せないな……などと考え、楽しんでおります。ちなみに、1月、私は体重計には乗りません!

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マダム ミキ(モーリヤック・ミキ)

大阪からパリに移り住み14年。大学で美術史を専攻、パリのCHRISTIE’Sで勉強後、主婦になり、ママになり……今に至る。コーディネート、通訳など、気ままなフランス人を相手に奮闘しています。
 
Instagram:@madamemiki
 

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