第102灯 原発事故から6年 わたしたちが取り戻すべき『中今』の感覚について

投稿日: 2017年03月07日 17:00 JST

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東日本大震災および福島第一原発事故からまる6年を迎えます。今灯は、追悼と平和への祈りを込めて描いた絵と共に、いまの想いを綴りたいと思います。

 

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未曾有の被害をもたらしたあの事故から、こんなに時間が経ってしまいました。一向に解決しない廃炉処理、除染で生まれる汚染土やゴミの山、甲状腺がんやさまざまな健康被害、避難生活や強制帰還など、多くの問題が山積みとなっています。どんなに月日が経とうとも、国と電力会社とわたしたちは力や知恵や想いを合わせて、未来に負の遺産を残さないように粘り強く取り組んでいかなければなりません。しかしながら、国は基準をどんどん甘くして国民を騙すようなことをして、電力会社は黒字なのに廃炉費用を市民に押し付けようとして、わたしたちはそれを非難しつつも税金や電氣料金をたくさん払って支え続けるという、よくない関係が続いています。

 

このオフグリッドな生き方になると、いままで住んでいた世界から必然的に抜け出すことになりました。すると、外側から一般的な社会を冷静に捉えることができるようになって、どうしてこんなに世の中はおかしいのだろう?一体なにがこの社会を狂わせているのだろう?と、客観的に観察できるようになりました。そして、ひとつ明確な答えが出ました。それは、本来人間にあるべき“時間”の感覚がおかしくなっているということです。これがあらゆる問題を生み出していることにきづいたのです。

 

以前「第10灯 3月11日はプラグを抜いて地球に愛をおくろう!」で、地球は子どもたちからの借り物であると書きました。“現在”を生きるわたしたちは、“過去”の先祖たちから地球を譲り受け、“未来”の子孫たちから地球を借りている、時間の中心に立つ存在です。長いあいだずっと大事にしてきたものを、相手を信頼して譲り渡したはずが、乱暴に扱われてあっという間に壊されたらたまりませんよね。これから先ずっと大切にしていくものを、今はまだ使わないからどうぞと快く貸し出したものが、壊されたり、汚されたり、一部がなくなって返されたらいやですよね。わたしたちは過去と未来を分断して、先祖や子孫に平気で失礼なことをしている状態です。これを一言で表すと、「今だけ、わたしだけ」といえるでしょう。

 

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日本では古くから、「中今(なかいま)」という時間の捉え方が神道にあります。生きている物にはすべて過去があり、だからこそ今があり、そしてこれから続く未来があり、その時の連なりの“中”の“今”に中心を置くことをさします。この中今という時間の感覚を失ったわたしたちは、必然的にバランス感覚を失ってしまい、生態系などの地球のバランスをも崩していくこととなってしまったのではないでしょうか。アメリカ先住民のネイティブアメリカン(インディアン)たちは、木を伐採する必要が生まれたとき、長老を中心にみんなで集まって話し合い、その木を伐ることが7代先の子孫たちにどのような影響を及ぼすかを考えて慎重に決めていたそうです。まさにこれこそが中今の感覚であり、本来の人間がなす時間の扱い方だと思います。

 

原発は、中今を失った人間たちが生み出した極みだと感じます。出続ける放射性廃棄物の行き場がないため、トイレなきマンションと例えられますが、そんな欠陥品が売り買いされて原子力ムラに群がる者たちにお金が流れていく。恐れていた爆発事故が起きてしまっても、人間が対応できる範疇を超えているために手も足も出ない。「今だけ、わたしだけ」の感覚が物質化した、コントロール不可能なモンスターのようです。

 

わたしたち夫婦は、電力完全自給をするために220万円を費やしました。ときどき「元はとれますか?」とか「電氣代を払うより特ですか?」と聞かれることがありますが、これもまた「今だけ、わたしだけ」の考えに囚われている人から生まれる言葉の響きを感じます。これは未来への投資なので、元など取れないことをはなから知って始めました。自分たちの暮らしに必要なエネルギーは自分でつくることが当たり前となる社会にするために、先陣を切ってまずはやってみる。その種からいつか芽が出て、エネルギー社会に変革が起こり、原発のない国へとなっていき、地球を救うことができるかもしれない。その夢は生きているうちは見られないかもしれないけれど、7代先の子孫たちが核や放射能の心配のない安寧な世で生きてくれていたら、220万円は安過ぎます。

 

自分の利益と目先の損得に囚われているうちは、過去・現在・未来をつなげることはできません。残念ながら、いまの政治や経済を握っている人たちは、この中今という時間の感覚が致命的に欠損しています。だから問題が生まれ続けて山積みとなっていくのです。それならば、わたしたちがこの感覚を取り戻して社会を修復していくしかありません。あの日からまる6年。自分や自分の子どもだけではなく、その先に続く何代も先の子孫たちが美しい地球で平和に暮らせるために、いまの自分に何ができるのか。一人ひとりがそのお金と時間の使い方を改めて考えてみることで、何かが変わり始めるかもしれません。

 

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サトウチカ

自然療法士。メディカルハーブ、アロマセラピー、フラワーエッセンスなどの植物療法を中心に、自然なもので健康なカラダやココロを育む大切さを伝えています。2013年9月に神奈川県横浜市の森や畑や田んぼで囲まれた長閑な場所で、エネルギー(電氣)は完全に、食糧(お野菜)はできるかぎり、自分のお家でつくる自給自足生活をスタート!
 

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