第109灯 お家の中も心の中も掃う、祓う、拂う!箒がもたらす穏やかでしあわせな感覚とは

投稿日: 2017年04月25日 17:00 JST

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オフグリッド生活をスタートした2年半前。電氣がどのくらい使えるか未知だったので、万が一電力が底をついたときのためにいろいろと準備をしました。例えば、真っ暗闇のなかで夕ご飯を食べることになるかもしれないと思ってローソクを大量に購入したり、ヘアドライヤーが使えなくて困るかもしれないと思って髪をベリーショートにしたり(笑)そして、掃除機が動かない日もあるかもしれないと思って箒とはりみ(塵取り)を買って臨みました。

 

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結局はすべて杞憂で終わり、今ではローソクが大量に余っていて、髪の毛はセミロングにまで伸びました。しかし、思わぬカタチで幸福な気づきを与えてくれたのが、この箒とはりみです。

 

電力完全自給のわが家の暮らしは、雨の日が3日間ほど続くと余裕がなくなってきます。そうなると電力消費がわりと多い掃除機を避けることになります。昨年の秋の長雨の際に、しばらくのあいだ箒とはりみで掃除をする日々が続き、その時にある変化に気づきました。それは、掃除が終わった後の心のスッキリ感がハンパないということ!掃除した空間だけでなく、自分の心の中も清々しく軽やかなのです。なんというか、お部屋の汚れだけでなく心の汚れもなくなるような感覚で、その日一日中安定した精神状態で過ごすことができるようになったのです。

 

ワンコ(トイプードル♂6歳)の変化も顕著でした。掃除機をかけるとその轟音に驚いてパニックになり家じゅうを駆け回って逃げていたのですが、箒で掃除をするととても落ち着いていて、むしろ心地よさそうにわたしに近寄ってくるようになりました。

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ワンコのこの様子を見て、わたしの姉のことを思い出しました。彼女は吸引力の強い高価な掃除機を購入して使い始めたところ、耳をつんざくようなうるさい音とその重さにストレスを感じ、掃除機をかけ終わると疲れてソファーに倒れ込むようになってしまったと言うのです。同じ掃除という行為でも、使うものや身体の使い方によって天と地との差があらわれるわけですね。

 

箒で掃くと、サッサッサッサとその軽やかな音が心地よく、なんだかしあわせな気分になってきます。この感覚を得てからは、晴れて電氣富豪の状態でも敢えて掃除機を使わず、箒で丁寧に掃除をするようになりました。ここ半年くらいは掃除機を使用していない状態です。それまでは、週末になると夫が掃除機をかけてくれていたのですが、あまりにもこの時間が好きになってしまい、「掃除しようか?」ときかれても、「ううん!わたしにさせて!」とありがたい申し出を断るくらいになってしまったほどです(笑)

 

箒で掃くようになったら、どんなゴミがどのくらい出るのかがわかるようになりました。掃除機を使っていた頃は、どんどん吸い込まれていくのでその内容や量を全く把握していませんでしたが、毎回毎回自分の目で見ることで、暮らしていることを実感するようになりました。「これは昨日ぬか床をかきまぜたときに落ちた糠のカスだな」とか、「これは昨日衣替えをしたときに出てきた糸くずだな」とか、昨日と今日を結ぶことになるので時間が続いていることを実感して生きていることが鮮明になります。日々の汚れを見ないまま過ごすということは、自分を見つめるきっかけを失い、汚いものは見ない知らないという無責任で他人任せな生き方につながっているようなきがしてきました。それは原発が抱えている問題と同じかもしれません。戦後便利さを追求して家電製品に頼っているうちに、それまで掃除を通して保たれていた人間としての大切な何かが、70年という時間のなかで失われてきた可能性がありそうです。

 

掃除の掃という字は、「掃く」の他に「掃う(はらう)」という使い方があります。同じ「はらう」でも、「祓う」や「拂う」という言葉もあります。一休さんのようにお寺では僧侶が掃いているイメージがありますし、神社では「お祓い」などのご祈祷がありますし、「はらう」ことにはどうやら神聖な要素がありそうだとこの経験からにらんでいます。そこで思い出したのが、赤塚不二夫さんが描かれた「天才バカボン」に出てくる箒を持ったレレレのおじさん。所説あるそうですが、「バカボン」とは「薄伽梵(バギャボン・バガボン)」という仏教用語でのお釈迦様の敬称で、かの有名なバカボンのパパが言う「これでいいのだ」は、“あるがまま” “ありのままを受け入れる”という悟りの境地のことだそうで、実は深い哲学的な漫画であると聞いたことがあります。「レレレのおじさん」は、お釈迦様の弟子であるチューラパンタカという人物がモデルとなっていて、自分の愚かさに苦しんでいた時に、お釈迦様から勧められた毎日掃除をして妙法蓮華経を唱えるという修行を通して、「真に払い除くべきものは、実は自分の心の中の塵であり埃なのだ」と悟りをひらいたそうです。

 

箒で掃くという日々の行為には、大切な何かが宿っていそうです。静かに集中して掃き終わると、憑き物が取れたかのように心も身体も軽く清らかな感覚になって、抜群の安定感が精神にもたらされて、その日の質がグンと高まります。一週間続けて箒とちりとりで掃除をしてみるだけでも、何かしら変化を感じるのではないかと思います。お家の中も外もキレイになって心の中も美しくなって、いいこと尽くしの箒での掃除。最近心がザワザワしている方にはとてもオススメです!

 

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サトウチカ

自然療法士。メディカルハーブ、アロマセラピー、フラワーエッセンスなどの植物療法を中心に、自然なもので健康なカラダやココロを育む大切さを伝えています。2013年9月に神奈川県横浜市の森や畑や田んぼで囲まれた長閑な場所で、エネルギー(電氣)は完全に、食糧(お野菜)はできるかぎり、自分のお家でつくる自給自足生活をスタート!
 

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