近藤誠(元慶応病院医師)が「子宮頸ガン検査不要」と憤る理由

投稿日: 2014年10月24日 11:00 JST

「子宮頸ガンは、まだ若い20代から40代で出てくるからやっかいだよね。ただし、若い人で見つかっているのはほとんどが、たいしたことのない上皮内ガンなの。進行ガンまで発展するのは少ないから、死亡率は低いわけ。それなのに、若くして子宮頸ガンになって治った人たちが、積極的に子宮ガン検診を受けましょうとか、子宮頸ガン予防ワクチンを打ちましょうなどと言い出してるんだよ」

 

こう語るのは、元慶應病院放射線科の近藤誠医師(65)。自治体から送られてくる子宮ガン検診の案内。無料だからと受信すると、自覚症状がないのに異常が見つかってしまう。そして最悪、子宮だけでなく卵巣、卵管、子宮靭帯、リンパ節、膣の一部までごっそり切り取る「広汎子宮全摘術」に持ち込まれる――そんな恐ろしい子宮頸ガン検査とは。

 

子宮頸ガン検査で最初におこなわれるのが“子宮頸部細胞診”である。

 

「子宮頸ガンは体の奥深くのガンと違って、疑わしい部位の細胞を簡単に採取できるから、医師からすればお手軽な検査なんだね。でも、膣から採取器具を挿入するので、若い女性にはやっぱり抵抗があって、受診率は20%くらいが実情なの」

 

最近はプラスチック製のサイトピック(ヘラ)やブラシで、確実に子宮内の細胞をこすり取る。このときに出血しやすいが、羞恥心を別にすれば、患者からしてもそれほどつらい検査ではない。そのため、医者は患者に勧めやすく、検査は日本で年間1200万件、世界では1億5000万件も実施されている。

 

専門の細胞検査士が1日に検査できるのは最高でも100検体。そのため、最初にスクリー二ングして、そこから怪しい検体を詳しく調べるから、見落としもかなり多い。それだけでも検診の意義は薄れるが、近藤医師は、そもそも上皮内ガンはガンでさえないと言う。

 

「子宮頸ガンには扁平上皮ガンと腺ガンがあって、扁平上皮ガンが圧倒的に多く、腺ガンでも上皮にとどまっていれば問題ないの。上皮内のガンはおできみたいなもので、日本ではガンと呼ぶけど、欧米ではただの慢性疾患扱い。どういうことかというと、子宮頸ガンの原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)なんだけど、成人女性の8割がHPVに感染しているし、上皮内ガンの99%以上は“ガンもどき”だから、放置しておけばいいんだよ」

 

だが、医者は子宮頸部表面の細胞しか見ていないから、どうしてもその奥まで検査したがる。その場合、たいていは子宮頸部を円錐状に切除し病理検査をおこなう。円錐切除術だ。切り取った組織にほんの少しでもガンがあると、「浸潤がある」となって、医者は「子宮を取りましょう」と全摘を迫ってくる。お手軽な検査を受けたら、いつの間にか子宮全摘に追い込まれてしまうこともあるのだ。

 

「これは医療業界の金儲け主義。こんなものにつき合ったら、自分だけがバカを見るんだよ」

 

(週刊FLASH11月4日号)

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