「農家の仕事は、日本の風景を作る仕事」都会生活から一転…34歳田舎暮らしの覚悟

投稿日: 2015年02月23日 07:00 JST

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「田舎には、流行もなければ消費する場所もありません。都会を出るときに大量のモノを捨てるのに苦労しましたが、捨てたら楽になりました。この村で、一生の仕事として“流行”よりも“食”を、作り続けたいと思っています」(五十嵐さん・以下同)

 

東京から新幹線と在来線を乗り継いで2時間。さらにクルマで20分ほどの山の中にある群馬県・南牧村。かつてはこんにゃく作りで栄えたが、いまでは高齢化率58%と日本一。コンビニが一軒もないこの村で、肥料や農薬を使わない「自然農法」に挑戦しているのが、神奈川県・横浜市出身の五十嵐亮さん(34)。

 

若者に人気のエスニック雑貨店で物流担当という“流行”を扱う仕事を辞めて、自転車ひとつで4年をかけて全国を旅行。’13年4月にこの村にたどりつき、「自然農園まほらま」を開業した。

 

山の斜面で大根や白菜などを栽培しながら、自宅敷地内では養鶏にも挑戦。屋外の鳥小屋で飼育された鶏から生まれる卵を求めて、クルマで2時間かけて買いに来る飲食店経営者もいるほどだ。

 

「約30年都会で生きてきたので、これからはまったく違う価値観のなかで生活してみたくなったんです。『だったら、田舎で農業かな?』と、有機栽培のことも知らないくせに、全国各地の農家にホームステイさせてもらいました」

 

そこで学んだのは農家たちの厳しいルール。「初めの半年間は本当につらくて、泣いてばかりいました」と笑う五十嵐さん。しかし、そうした生活のなかで、農家の仕事の素晴らしさに目覚めていく。

 

「里山や田園は、日本の原風景でしょう。農家の仕事って、“食”だけでなく、日本の風景を作る仕事でもあるんだな、と。あぜ道に誰かが丹精した彼岸花が咲いていたりして、本当にキレイだったんです」

 

そこで目指したのは「自然農法」。江戸時代にはすでにあった環境循環型の生活に近づきたい、と願うようになる。そうして出合ったのが、南牧村だった。都会を離れて、土にまみれて。この村で、見つけたものはなんだろう。

 

「田舎は面白いですよ。消費する場所が最低限しかないので生活に無駄がないですし、リラックスしたければ、目の前に山と川が広がっている。都会と違って、そこにしかない文化が継続されているのも魅力で、南牧村には400年も続く無形文化財の祭りだってあるんです。このままだとなくなってしまう文化を紡ぐことにも、大きな意義を感じます」

 

五十嵐さんが農園に名づけた「まほらま」とは、大和言葉で「住みよい場所・美しい土地」。この美しい土地で、五十嵐さんは今日も畑仕事に汗を流す。

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