LGBT当事者が語る“カミングアウトしたとき”の体験談

投稿日: 2015年02月28日 06:00 JST

この3月、渋谷区が日本で初めて同性カップルを承認する条例案を議会に提出する。同性同士のカップルから申請があれば「結婚に相当する関係」と認める証明書を発行するというもの。可決されれば4月1日から施行される。同性カップルにとって大きな1歩だ。

 

そこで当事者の生の声を聞くため、ゲイのための友達づくりイベント「ピアフレンズ for boys」にお邪魔して、“カミングアウトしたとき”の体験談を語ってもらった。

 

20代・会社員は言う。

 

「ゲイであることを自分ひとりでは抱えきれなくなり、家族や友達などにカミングアウトしました。弟には、精神的な負担になるだろうと思いまだ言っていません。父からは『結婚しないというわけにはいかないし、一族からそんな人間が出るのは困る」、母からは「将来は治るものだから」と言われ、カミングアウトしたことでどうしたらいいのかさらに困ることになりました……。ゲイとして生まれてきてよかったことは、まだありません」

 

20代・学生の場合。

 

「信頼している友達と学校の先生にカミングアウトしました。その人たちに本当の自分を知ってほしかったし『恋バナ』や『ホモネタ』を振られるのが正直もう面倒くさかったから(笑)。ゲイにはいいロールモデルが不在なので、家庭を持たずにどのように生きていけばいいのか、今後の人生設計を立てることが難しい。世の中にはカミングアウトができないだけで、誰の周りにもセクシャルマイノリティはたくさんいるということを知ってほしいし、もし自分の子どもや友人がそうだったとしても、拒絶しないで向き合ってほしいです」

 

30代の自営業者の経験は。

 

「好きな人を『好きな人』として紹介したかったので、初めてできた彼氏を家に連れていき家族に紹介しました。母は『女もいいものよ』と言いつつも、すんなり受け入れてくれました(笑)。今ぼくたちには、たとえ何年付き合っていても財産分与や緊急時の面会権が与えられないので、同性婚が認められ、そうした権利を保障してほしいですね」

 

20代の学生からはこんな話が。

 

「去年、母にカミングアウトしました。カラオケボックスへ呼び出し、冷や汗ダラダラで腹の底の異物を吐き出すような感覚で伝えました。言った瞬間に気持ちが楽になり、自然に涙が出てきました。母は『カッコイイじゃん!』と言ってくれて、その言葉がとてもうれしかった。自分が社会的にマイノリティであることで、ほかのマイノリティの人たちに対する視点を持てたことはよかったことの1つです。将来は弁護士になって、法律という観点からセクシャルマイノリティの問題を考え、人権のための活動をしたいと考えています」

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