“新しい生き方”を提案してくれる「リノベ団地」がスゴイ

投稿日: 2015年03月20日 16:00 JST

日本に「団地」が初めて誕生したのは昭和31年。戦後の高度経済成長期で、都市部への人口の流入が急増し、ステンレスの台所と三種の神器(洗濯機、テレビ、冷蔵庫)が登場した時代だった。2DKや3Kの間取りが主で、入居の抽選倍率は10~20倍という、狭き門の「憧れ」だった団地は、時代とともに様変わりしていった。現在、全国約76万戸の中古団地を現代のライフスタイルに合わせて再生する「リノベーション」を、UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)が手がけている。来年で団地誕生60年。再生した〝リノベ団地〟が注目されている。

 

自然と仲間たちとのスローライフ

 

「主人との入籍記念に、団地の畑を始めました。ルッコラやしそを植えて、隣棟の人に分けたり、畑の隣でバーベキューができるので、そのときにみんなで食べたりしました。友人も増えて、いまではここが私の第二の故郷です」(入居者の秋山由貴さん=37・仮名)

JR豊田駅から徒歩10分、ブルーの外壁の洒落た菜園付き「AURA243多摩平の森」が見えてくる。“リノベ団地”の先駆けとなったのがここ。公的団地の再生に全国で初めて民間事業者が携わり、’11年に「菜園付き賃貸住宅」が完成、常時満室で、入居者は予約待ちの人気ぶりだ。前出の秋山さんは、この団地に夫と8カ月の娘さんと暮らす。

 

「自然と触れたり、ロハス的なゆったりとした暮らしがしたくて。‘11年に越してきました」

そう話す秋山さんに、お部屋を見せてもらった。3DKの間仕切りを取り、広々とした15畳の1LDKに改修されたリビングの床は無垢材を使用し、二重サッシの窓と壁には断熱材が。外国製のキッチンが設置され、築50年の団地とは思えないほどスタイリッシュ!結婚を機に始めた畑での野菜作りで、スローライフの魅力を実感したという。

 

「土を耕すのは思いのほか力がいるんですよね。もう汗だくになりましたが、とても楽しくて。葉物野菜など、持て余すほど収穫できましたね。子育てのため、妊娠を機に畑は休んでいますが、今はベランダ菜園をしています。ほかにも、手染めして浴衣を縫ったり、味噌をつくったりと、念願のスローライフを味わってます」

 

IKEAと団地がコラボ

 

現在、UR都市機構は企業と提携し、「昭和の団地」を、スタイリッシュに生まれ変わらせるリノベでも注目されている。最新物件としては、スウェーデン発の家具販売店「IKEA」とコラボした「イケアとURに住もう。」がある。新プランには、すべてイケアのキッチンが供えられているのが特徴だ。

「毎日使うキッチンや水回りは汚れやすい環境にあります。キッチンは節水や省エネ、ゴミの削減など環境にも考慮したシステムになっています。モデルルームでは、20代の夫婦暮らし、ファミリータイプ、高齢の夫婦暮らしと、タイプ別に、9千500点のイケアの家具のなかからコーディネートした部屋を提案しました。

入居される方は、IKEAのお好きな家具を購入していただけます」(イケア・ジャパン 中山倫代さん)

 

押入れはウォークインクローゼットに改造。いわゆる「団地」のイメージを覆す部屋がそろう。

「ご家族のライフステージが変化したときにも、IKEAの家具を替えるなどして、住み続けることのできる提案ができればと思います」(URでリノベ物件を手がける板倉千絵さん)

企業とのコラボで洗練されていく団地。若者をはじめ、団地に関心の低かった層の取り込みに成功しているそうだ。

 

健康寿命をサポートする団地

 

高齢化社会を受け、高齢者の「健康寿命」を延ばすためのサービスを備えた「健康寿命サポート住宅」も注目の団地だ。昨年11月には、東京都北区「豊島五丁目団地」と千葉県千葉市「千葉幸町団地」にて、先行募集が行われた。

高齢者が安全に住み続けられるために、室内での移動に伴う転倒の防止に配慮して、ケガをしにくい、させない住宅とすることで心身状況の変化の段階を遅らせ、健康寿命を延ばすことを目的としている。トイレには2カ所、風呂場には3カ所に手すりを設けた。屋外の環境も、散歩したくなるような空間作りや、健康体操の実施など、地元関係者と連携した支援を行っている。その一環として、地域との交流を深めるための「団地カフェ」も各地でオープンしている。

東京都東久留米市「滝山団地」では、自治会とURが話し合い、これまでの集会所を「滝山あんしんつながりの家」として改修し、「ダイニングカフェ滝山」をオープンさせた。

「一人暮らしの高齢の方も多いので、積極的に話しかけています」と、カフェの責任者。オープンは平日11時~16時まで。毎週月曜のカレーランチは40分で完売するほどの人気ぶりだ。

2月2日には、埼玉県所沢市の「プラザシティ新所沢けやき通り」にも、コミュニティカフェ「ぐりーんぽけっと」が誕生した。ここも団地の自治会が運営し、集会所を改修してできた団地カフェだ。団地カフェは、団地住民だけでなく、その地域の人々が触れ合うことで、「安心とぬくもりを感じられる場所」となっている。

 

さまざまなコンセプトで再生され、私たちの生き方を提案してくれる最新リノベ団地。 あなたの次の住まいの選択肢に入れてみては?

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