3メガバンク参入で注目「リバースモーゲージ」のデメリット

投稿日: 2015年05月22日 06:00 JST

「自宅を担保にお金を借りて、契約者の死後に自宅を売却し一括返済するリバースモーゲージが注目を集めています。今春には三井住友銀行も参入して、3メガバンクが出そろいました」

 

こう語るのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。そのメリット、デメリットを教えてもらった。そもそもリバースモーゲージとは。

 

「高齢者向けのローン商品です。金融機関によって条件はさまざまですが、55歳か、60歳以上で、ほかに貸し付けのない一戸建て住宅に、1人か夫婦だけで住む方が対象です。融資は契約期間を決めて行います。借入金は、毎年一定額を受け取る、融資限度額までならいつでも好きな額を引き出せる、一括で受け取るなどさまざま。また使い道も、自由に使えるものと、リフォーム代などに限定するものがあるので、注意してください」

 

リバースモーゲージのメリットは、お金を借りても、住み慣れた自宅に住み続けられることと、生存中は返済しなくてもいいこと。デメリットはまず、融資額が土地評価額の50〜70%と一般のローンより低く、金利は高めだということ。さらに3つのリスクがあるという。

 

「1つ目は、金利のリスク。変動金利のため、金利が上昇すると利息が増えます。それに伴って借入金も増え、担保割れの危険性が生じます。2つ目は不動産価格の下落リスク。定期的に担保評価額を見直しますが、大幅な下落は担保割れにつながります。担保割れを起こすと、融資額の引き下げや融資自体が打ち切られる恐れがあります。3つ目は長生きリスク。想定より長生きした場合、契約期間終了後は、融資が受けられないことがあります。自宅は死亡時に売却しますから住む家はありますが、年を重ねるほど医療費などが必要なので大きな不安になるでしょう」

 

これまで日本では、家は子どもに残すものという考え方が一般的だった。が、一人っ子同士が結婚すれば実家は1軒余るし、子どもが新たに家を購入するケースも増え、家や資産に対する考え方は少しずつ変わっているという。

 

「家を活用して老後資金を作りたい方には、リバースモーゲージは選択肢の1つです。興味のある方はまず、自宅を査定してみるといいでしょう。老後資金の作り方は人生の大きな課題です。金融機関や不動産の専門家などに相談して、たくさんの選択肢の中から、慎重に決めてください」

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