震災復興に貢献した列車「さんりくしおかぜ」ラストランに密着!

投稿日: 2016年04月04日 06:00 JST

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「少子化やマイカーの普及で21年間も赤字が続いていましたが、2014年度は黒字に転じることができました」

 

こう笑顔で話すのは、岩手県にある三陸鉄道運行本部長の金野淳一さん(55)。客室が番屋(漁師の作業小屋)風に改装されたお座敷列車「さんりくしおかぜ」が、’13年にNHK朝ドラ『あまちゃん』の劇中で使用され、久慈市のロケ地とともに全国から観光客が殺到した。三陸鉄道の黒字転化の功労者ともいわれる「さんりくしおかぜ」だが、この3月末で引退することが決定した。

 

この車両を使って、ドラマでアキちゃん(能年玲奈)&ユイちゃん(橋本愛)が『潮騒のメモリー』を歌うシーンが再現されるイベント列車「しおさいのメモリーズ号」。そのラストランを見届けるべく久慈駅へと向かった−−。

 

出発30分前の集合時刻、久慈駅の改札前はお客さんでごった返していた。するとそこに、「久慈名物『まめぶ汁』で〜す、あったまりますよ!」と声を張り上げる女性が。彼女は地元出身の中野沙耶さん(24)。地域おこし活動をしている「久慈まめぶ部屋」のボランティア・スタッフだ。

 

「まめぶ汁は、くるみと黒砂糖を包んだお団子を野菜などと煮込んだ郷土料理。今日は無料で乗客の方にお出ししています。まめぶ汁と久慈のPRのために、全国各地に出張もしていますよ」(中野さん)

 

車内に移動すると、予約開始1時間で完売したというプラチナチケットを握りしめた40人の乗客でぎっしり。15時20分、二橋守駅長(52)の「出発進行!」の号令とともに、汽笛がポーッととどろく。

 

車内ではすでに宴会モードで“余興”がスタート。アキちゃんの祖父母・忠兵衛さん(故・蟹江敬三さん)と夏ばっぱ(宮本信子)に扮したスタッフが、ドラマの撮影秘話を語り、現役海女さん2人が『暦の上ではディセンバー』の歌&ダンスを披露。そして乗客参加型の台本朗読会など、ドラマファンを喜ばせる催しがめじろ押しだった。

 

昼食は名物のウニ丼とケーキ。劇中「袖ヶ浜駅」として登場した堀内駅にも途中下車。ユイちゃんが「アイドルになりた〜い!」とトンネルに向かって叫ぶシーンをまねて記念写真を撮るためだ。

 

2時間半の乗車中、もっとも盛り上がったのは、やはりアキちゃん&ユイちゃんに扮したスタッフが披露する『潮騒のメモリー』。ユイちゃん役は地元出身のアテンダント・福士やす子さん(51)、アキちゃん役はというと、なんと男性スタッフが女装、しかもよく見れば……金野運行本部長!「じぇじぇじぇ‼」。

 

最後に金野運行本部長が言う。

 

「震災後、ドラマをきっかけに全国からお客さまが来てくれるようになりました。そして、帰るときには『何より町の人の人情の厚さがいい』と言ってもらえる。それがうれしいですね」

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