岩手高齢者施設9人死亡に学ぶ災害死しない施設選び4カ条

投稿日: 2016年09月09日 06:00 JST

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大型台風10号の影響により岩手県岩泉町の高齢者グループホーム「楽ん楽ん」では、入所中の認知症高齢者9人全員が遺体で見つかった。

 

「3年前にも台風が来て浸水したんですが、経験が生かされませんでしたね。入居者を早めに避難させていれば」と話すのは、施設の近所に住む70代の女性。

 

高齢者などは、避難勧告や指示が発令される前の避難準備情報の段階で避難させることが求められている。しかし「楽ん楽ん」は岩泉町が情報を出していることを把握しながら入所者を避難させていなかった。さらに水害避難のためのマニュアルも作成していなかったのだ。

 

家族が今回のように災害死しないためには、どうしたらいいのか。グループホーム選びで施設に確認しておきたい4カ条をまとめた。

 

1.地域との連携がしっかりとれているか

 

グループホームとは、認知症の高齢者が地域で暮らすために設けられた入所施設だ。

 

「1ユニット9名とアットホームさがいいのですが、職員の人数も限られ、緊急時の対応には限界がある」と話すのは、高齢者施設事業の総合コンサルティングを行う(株)エイジプラスの主任相談員・田中宏信さん。

 

「地域の消防団や病院などと密に連携し、地震や水害などの際にも、すぐに救助依頼できるかが重要」

 

2.入所者に笑顔が多いか

 

すみやかに避難するためには、日ごろから入居者と職員間で良い関係が築く必要がある。

 

「入所者の表情を見ればわかります。問題のあるホームは、入居者がビクビクしていますし、良いホームはいきいきして笑顔が多い」(田中さん)

 

3.職員や入居者との相性がよいか

 

「暮らす人間と相性が悪ければ充実した生活はムリ。入居者や家族と価値観が合うホームを選ぶこと」(田中さん)

 

体験入所できる施設で相性を確かめよう。

 

4、人間関係の風通しがよいか

 

「グループホームは、少人数がゆえに関係が煮詰まることもある」と話すのは、高齢者総合福祉施設、至誠ホーム長の橋本正明さん。近くに系列の介護施設があるなら、普段から入居者や職員同士の交流が多いか否かも“風通しの良さ”を見極めるポイントだ。

 

「あとは、なるべく親族宅や通院している病院の近くに入所するようにすれば、いざというときに助けに行けるから安心です」(田中さん)

 

災害にあってから慌てても遅い。普段から周り家族が施設の良し悪しをきちんと見ておこう。

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