「足し算のお勉強したい」震災当日に被災地で生まれた子

投稿日: 2017年03月11日 06:00 JST

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’11年3月11日の東日本大震災当日に被災地で生まれた子どもたちが、4月から小学校へ通う。本誌は、憧れだったランドセルを手に入学式を待ち望む、被災地で生まれた新小学1年生を取材した。

 

■星山琉菜ちゃん(’11年3月11日18時49分・福島県双葉郡生まれ)

 

「このランドセルのお気に入りはねえ、ハートがいっぱいなとこ。ほら、見て見て、こんなとこにもハートだよ」

 

真新しいピンクのランドセルで、おしゃまなポーズを決めるのは、あの日、福島第一原発からわずか2キロという病院で産声をあげた琉菜ちゃん。余震が続くなかの帝王切開手術だった。翌朝、「原発が危ない!」との急報で、迫り来る放射能物質から逃れるように母・真弓さん(36)、父・晃一さん(39)と福島市内の病院へ避難。

 

「バスが揺れるたびおなかの傷に激痛が。ミルクが飲めず火がついたように泣く琉菜を抱っこして長時間の移動は本当につらかった」(真弓さん)

 

その赤ちゃんが、この春からは小学生だ。「もうあれから6年ですね〜」としみじみ当時を振り返る両親。その視線の先には元気いっぱいの愛娘。「小学校入ったらね、足し算やりたい。私、お勉強大好きだからー」(琉菜ちゃん)。


■大久保真弥くん(’11年3月11日23時44分・宮城県塩釜市生まれ)

 

「ランドセルに入れるものはね、ふでばこ!ノート!あとはお菓子かな?」と顔をクシャッとさせて笑う真弥くんは、ヤンチャ4人兄弟の3番目。洋服はお兄ちゃんのお下がりが多いけど、ランドセルだけはピッカピカだ。6年前のあのとき、母・真貴さん(35)は定期検診へ。いつもは車で行っていたが、あの日だけは運動のために歩いていた。真貴さんが振り返る。

 

「地震の後、真弥の兄たちがいる海沿いの家に走っていました。でも、不通だった携帯が鳴り、夫から“高台にいろ”と。車だったら、この子もろとも津波に流されていたかもしれません」

 

避難所で産気づき生まれた真弥くんが小学生に!そんな真弥くんからママにプレゼント。「この前、真弥からお兄ちゃんに代筆してもらった手紙をもらいました。“津波のときに守ってくれてありがとう”と書いていたんです」(真貴さん)。

 

■大町云櫻くん(’11年3月11日16時04分・宮城県仙台市生まれ)

 

「オレ、小学校に上がるの嫌だな。だって先生怖そうだもん」と、少し不安顔の云櫻(いっさ)くん。だけど、新しいランドセルを背負うとうれしそうに駆けだした。

 

「分娩室で大きな揺れがきたときは“もう産むのやめる!”と叫んでいました。あの震災では友人を亡くしたし、そのあとも、物資不足や放射能など不安だらけ。今でも雪が降ると思い出してしまいます。でも“いっくん”の笑顔に支えられてきました」と母・左嘉絵さん(40)。お肉が大好きで「お肉以外で、好きなのはステーキと焼き肉!」と……、そんなおちゃめな云櫻くんの言動が、家族を笑顔にしてくれている。自動車が大好きで、見ただけで、メーカーと車種名まで答えられる。

 

「いっくんは、地震の日に生まれたことを知っているようで、“オレが生まれたときに、いっぱい人が死んだんでしょう”と話していました。だから、優しくて、人の気持ちがわかる人になろうねと話しました」(左嘉絵さん)

 

春にはピカピカの1年生の元気な声が、被災地から聞こえてくる。

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