日本の食卓を席巻する“脱法ウナギ”に専門家が警鐘

投稿日: 2013年08月03日 07:00 JST

価格高騰が続くウナギ。世界の7割のウナギが、日本で消費されているという。成魚の小売価格は、この3年間で1.5倍になった。高値が続く理由は、稚魚(シラスウナギ)が獲れなくなったからだ。

 

世界的なウナギ稚魚の奪い合いが始まるなか、漁獲高の極端な減少を受けて、台湾、インドネシア、フィリピンなどは、07年11月からウナギ稚魚の輸出を禁止した。ところが、ここで奇妙なことが――。

台湾の輸出量がゼロになった07年11月直後から、なぜかそれまでウナギ稚魚の輸出がゼロだった香港で、輸出量が跳ね上がったのだ。ウナギにくわしいジャーナリストの井田徹治さんが、解説する。

 

「香港にそこまで豊富なウナギ資源が突然出現するとも思われないし、業界内では暗黙の認識として、台湾などで獲れたウナギ稚魚を、輸出禁止のない香港へ運んでから、日本へ流通させているのではという見方があります」

 

関係者の間では「香港ロンダリング」と呼ばれている手法だという。安くて美味いウナギを求める日本人を満足させるために、こんな手法が横行しているのだ。九州大学でうなぎの研究をする脇谷量子郎さんが言う。

「日本人は孫の代のウナギまで食い尽くそうとしているのです。このまま安いウナギを食べ続ければ、孫の代と言わず、子供の代にでもウナギは絶滅するでしょう」

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