離婚10年36歳シングルマザーの心得5カ条

投稿日: 2013年11月16日 07:00 JST

安藤美晴さん(36)は昨年1月、静岡県浜松市で株式会社「ナビゲーター」を設立した。「シングルマザーこそ会社を起業すべきです」と主張する安藤さんは、離婚後の極貧生活から抜けだし、起業した経験をもとに、シングルマザーへのカウンセリングも行っている。

 

シングルマザーの総数は全国で108万2000人(2010年の総務省資料)。その8割は離婚が原因だ。年収は平均212万円で、全世帯平均564万円の半分以下。

 

「相談者の話を聞いてもいても、やはり養育費や慰謝料をもらっている人はほとんどいません。だから、どれだけがんばって働いても、収入の半分が家賃と保育料でなくなってしまうんですよね」

 

こう語る安藤さんは今、シングルマザーの心得5カ条を、若いシングルマザーたちに伝えている。

 

「【1】他人と比べない【2】1人で抱えず、甘え上手になる【3】息抜きは大事【4】まず、お金を稼ぐ方法を見つける【5】夢を持つ――の5カ条です。すべて私の体験からきています」

 

安藤さん自身、双子の娘を連れて着の身着のまま夫の家を出たのは、出産してわずか3カ月後、25歳のときだった。浜松の実家に身を寄せたが、実家でも孤立した。両親はそもそも、2回り年上で再婚だった夫との結婚には猛反対。

 

「ですから『勝手にしろ』と。そのとき『ここで自立しなければ』と、強く思いました。この子たちの幸せをいちばんに考えよう。この子たちがいるからがんばる。がんばんなきゃと思ったんですよ」

 

6畳2間の古い木造アパートで、0歳児の双子との新生活が始まった。仕事は時給1100円の事務職で1年限りの派遣社員。朝5時半に起きて、家→保育園→会社を往復した。身を粉にして働いても給料は16万円。シングルマザーの平均的な収入額とほぼ一致する。

 

そんな爪に火をともすような生活のなかで、コツコツとためた資本金270万円で、会社を設立した。オフィスは、実家の1階を間借りした。8年間、音信不通だった母とスーパーでバッタリ顔を合わせたとき「帰ってきなさいよ」と言ってくれたという。

 

シングルマザーになって安藤さんがつかんだものは「自立」だった。自立できたからこそ、社長にもなれた。安藤さんは言う。

 

「シングルマザーの相談を受けていて、最近思うのは、生活保護などの金銭的な支援制度を知って、離婚したほうが楽になれると安易にシングルになろうという人が多いような気がします。でもまず、お母さんが自立して、輝いて生きること。それが子どもにとって、何より重要な気がしています」

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