香り実験 バリバリ仕事をこなしたい人へのおすすめは

投稿日: 2013年12月17日 07:00 JST

血流が体に与える影響を実験するシリーズ、今回は女性3人がそれぞれ作用のある香りを嗅いで血流がどう変化するかを測定しました。実験で使用した香りは以下の4つ。順天堂大学教授の小林弘幸先生が解説します。

 

(1)ペパーミント……眠気覚ましなどの効果が期待できます。

(2)ヒバ……抗菌作用があり心身のリフレッシュにも。

(3)スイートオレンジ……不眠解消や食欲増進作用があります。

(4)イランイラン……不安を和らげ神経系を鎮静します。

 

おおまかに言えば、(1)と(2)は気持ちをシャキッとさせ、(3)と(4)は、優しい気持ちに誘う香りです。被験者はいずれも30代の女性。香りを嗅ぐ前、嗅いでいる間、嗅いだ後5分後までの、指先の血流の増減と、自律神経バランスの変化、脳波の推移を測定。3人の平均値から結果を導きました。

 

血流アップ効果の結果を先に言うと、終了後5分の時点で血流増加が見られたのは、(2)のヒバと、(4)のイランイランでした。

 

ヒバは香りを嗅いだ直後から血流の増減を繰り返すのですが、イランイランは血流を一貫してゆるやかに増加させ続けました。この違いは、末梢の血流をコントロールしている、自律神経バランスの変化にあるようです。

 

ヒバの爽やかな香りは、体をアクティブにさせる交感神経を刺激することがわかりました。交感神経には血管を収縮させる作用もあるため、血流が低下する瞬間もあったのだと思われます。

 

いっぽう、イランイランは実験開始から徐々に副交感神経が上がり、最終的には交感神経と副交感神経のバランスが、ほぼ1対1に。これは、もっとも理想的な状態です。自律神経そのものの活性度を表すトータルパワーの値も上がっており、比例して、血流も上昇しているのです。

 

脳波はどちらも最初はα波が優位で、徐々にβ波優位に変化。β波は脳が活動的なときに出る脳波なので、いずれも、集中力をアップさせる働きがあるとみられます。

 

以上の点を総合すると、ストレス社会の現代で、もっとも血流をよくし、パフォーマンスを上げてくれる香りはイランイランといえそうです。シャネルのナンバー5にも使われており、甘く女性的な雰囲気も演出。心に余裕をもたらし、さらに集中力を高めてくれる「できる女の香り」といえるのかもしれません。

 

ヒバの香りは、副交感神経が過剰な人や、「バリバリ仕事をこなしたい!」というときにオススメです。

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