原因はカネとクラブ活動?伊勢「赤福」骨肉のお家騒動

投稿日: 2014年06月26日 12:00 JST

日本人なら誰もが知っている“国民的な土産物”赤福餅で知られる株式会社赤福が、”甘くない”お家騒動で揺れている。

 

4月23日、赤福3代目社長だった濱田典保氏(52)を、同家10代目当主で父である益嗣(ますたね)前社長(77)が解任。典保氏は代表権のない会長に退いた。あらたに、益嗣氏の妻で、典保氏の母でもある勝子氏(まさるこ・77)が「代表取締役社母兼社長」に就任したのだ。同家の内情に詳しい地元財閥関係者は言う。

 

「赤福の株式の約85%は、益嗣氏が社長を務める濱田総業が保有。実権はいまだ父の益嗣さんにあり、『わしは課長みたいなもんやから』というのが、典保さんの口癖でした」

 

自身が発案し、140億円の資本を出して’93年に開園した「おかげ横丁」(江戸から明治の街並みを再現した観光地)の入場者数は、’12年に450万人を超えるなど、益嗣氏は優れた経営手腕を発揮してきた。だが、’07年に発覚した赤福の偽装問題を受け、会長を引退してからは、赤福の経営を典保氏に任せてきた。ここにきて、益嗣氏はなぜ“強権”を発動したのか。

 

「きっかけは、伊勢市内にある伊勢フットボールヴィレッジだと聞いています。益嗣さんが社長だった’07年から始まった伊勢市との共同事業で、偽装事件後に中断していたのを、典保さんが復活させて完成させました。総工費15億円のうち、13億円を赤福が負担。当初の予定をこえる出資割合の大幅な増加に、周囲に乗せられてるのではないかと、益嗣さんは心配したわけです」(同前)

 

さらにその心配は、典保氏の財界活動にも及ぶ。その活動とはYPO(Young Presidedts' Organization)のこと。米国に本部がある若手経済人の世界的な親睦会で、活動の内容は、投資やマナーについてのセミナーの開催から、ワインの試食会まで、多岐にわたる。また、会員が分会と称して主催する、六本木や銀座の高級クラブでの貸し切りパーティも頻繁に開かれているという。同会で典保氏と同席した実業家はこう語る。

 

「飲み方は上品です。派手な飲み方もしないし、タレントを連れて歩くこともなかった。でも、馴染みのお店がたくさんあるようで、ほかの会員が予約したお店でも、赤福の社長さんだと、みんな知っていました。ほかの人が楽しんでいるのを、端のほうでニコニコ見ているだけ」

 

いずれにせよ、前出の地元財界関係者は、典保氏が東京の“活動”にどっぷりとハマることを益嗣氏が危惧していたと証言する。はたして赤福は典保氏の社長解任をどう説明するのか。

 

「昨年は20年に1度の伊勢神宮の遷宮の年。これが終わったのを機に、経営体制の刷新をすることになりました」

 

’08年は64億円だった売上高を’13年には92億円にするなど、典保氏の経営手腕は優秀だった。骨肉相食む父子の対立。赤福の餡と餅のように、両者がふたたび一体となって、経営に励む日は戻ってくるのか。

 

(週刊FLASH7月8日号)

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