県内唯一の相撲部屋が存続危機 川崎住民「さみしい」

投稿日: 2016年10月14日 14:00 JST

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(写真・神奈川新聞社)

県内唯一の相撲部屋、春日山部屋(川崎市川崎区池上新町)の存続が危ぶまれている。日本相撲協会が12日、元幕内浜錦の春日山親方(39)に部屋の師匠を辞任するよう勧告し、親方や力士23人が他の部屋に移籍する可能性が高くなっているからだ。地元との関係を大事にしてきた部屋だけに、応援してきた住民は心配している。

 

産業道路・観音橋交差点脇のビル1、2階の倉庫部分を改装した相撲部屋。勧告から一夜開けた13日、力士らはいつものように朝稽古に励んだ。

 

関係者によると、親方は稽古の場でも辞任勧告に関する説明を行った。ただ、稽古を終えた力士らは「自分は何も話せません」と言葉少なだった。

 

同部屋は市内の催しに力士が参加したり、ちゃんこを振る舞ったりして地元との関係を大切にしてきた。昨年10月に同区の別の場所から現在の場所に移り、地元も温かく迎えた。

 

同部屋の近所に住む男性(62)は「部屋が無くなるのはさみしい。町内会の祭りにも来てくれるし、地元は親しみを込めて応援してきた。私も暑い日にアイスを差し入れたりした。子どもたちも悲しむ。何とか存続できないのか」と残念がる。その上で「懸命に稽古に励んでいる若い力士たちもかわいそう」とおもんぱかった。

 

同じ川崎のプロスポーツ団体として同部屋と協力してイベントも開いたサッカーJ1・川崎フロンターレは「正式な話を聞いていないが、地元を盛り上げるために一緒に活動してきたのでとても残念。再び一緒に川崎を盛り上げていければ望ましい」とコメントした。

 

春日山親方は神奈川新聞社の取材に「(勧告には)困惑している」と説明。協会への回答期限は19日と設定されたが、「昨日も今日もたくさんの方から部屋を続けてほしいという声をいただいている。地元川崎には本当にお世話になっているので、何とか部屋を残して地域のために活動していきたい」と話した。

 

■日本相撲協会の処分

9月の秋場所中に春日山親方が稽古場に来なかったとし、師匠に不適格として春日山部屋の師匠を辞任するよう勧告した。同親方は年寄名跡証書の引き渡しを巡り先代親方と係争中で、証書を所有していないことも原因とみられる。同部屋には幕下以下の23人の力士がいる。

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