D52走る、絵本でも

投稿日: 2016年11月21日 13:00 JST

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(写真・神奈川新聞社)

 

半世紀ぶりに山北鉄道公園内(山北町山北)を自走したD52形蒸気機関車(SL)。その復活事業に協力した市民団体が、D52(デゴニ)を主人公とした絵本を発行した。西湘地域の小学校や図書館などにも寄贈。動態化を委託され、復活直後に亡くなった男性の思いも受け継ぎ、「子どもたちに、諦めないことの大切さも学んでもらえたら」と願っている。

 

〈オイラにもう一度走れるようになって、お爺(じい)ちゃん・お父さん・子どもたちが皆(みんな)で楽しく昔話できる中心になってほしいって言うんだな〉

 

絵本は、神戸の工場で製造されてから、黒煙を上げながら御殿場線を力強く走行し、同線の全線電化に伴って引退、公園に静態保存されるまでを、主人公のD52自身が振り返る。町の復活事業にも触れ、その意義をこう語らせた。

 

D52が再始動した「鉄道の日」の10月14日に合わせ、絵本「デゴニものがたり」を発行したのは、小田原鉄道歴史研究会。会員の飯田隆幸さんが物語を、小田原市内に住むイラストレーターの松山園子さんが挿絵を担当した。

 

物語の最後のページを飾るのは、男性2人がSL先端の煙室内部を点検する挿絵。神奈川新聞に掲載された写真を基に、復活事業の中心的存在だった元国鉄機関士・恒松孝仁さんらを、松山さんが描いた。その恒松さんが先月下旬、交通事故で命を落とした。「そんなことがあるのかなぁ…と思った」と、研究会の小室刀時朗会長(60)はつぶやいた。

 

部品を順番に分解し、一つ一つ丁寧に磨くという根気の必要な作業を続けてきた恒松さん。同世代のその姿に「本当にSLが好きな人なんだなぁ」と感じた。訃報を受け、研究会は重版した絵本の遊び紙に、一文を加えた。

 

〈星になった恒松孝仁さんに捧(ささ)ぐ〉

 

子どもたちにD52を知ってもらいたい-。研究会は小田原や山北など1市3町の小学校や幼稚園、保育園、図書館に絵本を寄贈もした。「恒松さんの遺志を引き継ぐためにも、絵本の売り上げの一部を線路延伸のために活用したい」と小室会長。現在は恒松さんの一生を描いた作品も執筆中だ。

 

デゴニものがたりはB5判、全24ページ。山北町山北の武書店で1部540円で販売。研究会もホームページで、延伸に活用する額を上乗せした1部700円で販売している。

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