ゆず 20周年への幕開け 原点忘れず挑戦も

投稿日: 2016年12月01日 14:00 JST

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(写真・神奈川新聞社)

 

横浜市磯子区出身のデュオ「ゆず」が11月26、27日に東京ドーム(東京都文京区)で弾き語りライブを行い、来年10月に迎えるCDデビュー20年に向け、集まったファン10万人とアニバーサリーイヤーの幕開けを祝った。

 

ゆずは、横浜市立岡村中学校(磯子区岡村)で同級生だった北川悠仁(39)と岩沢厚治(40)が1996年3月に結成。伊勢佐木町の路上から、プロへの扉を開いた。4年ぶり3回目のドームには、路上で歌っていたときと同じく、卒業した中学のジャージー姿で臨んだ。

 

1曲目に歌ったキャンディーズの「春一番」は、中学校の教室でハモった思い出の曲。北川が、〈もうすぐ20周年ですね ゆずとお祝いしませんか〉と歌詞を変えて歌うと、客席から大きな拍手がわき起こった。

 

「20周年の始まりは、弾き語りで、ゆずだけでやりたい」と、「夏色」「栄光の架橋」などの代表曲、そして初めて共作した「連呼」などを2人だけで歌い上げた。

 

原点回帰。でも「常にチャレンジし続けたい」と、ソロコーナーを取り入れた。岩沢は、デビュー前にアルバイトをしていた関内の居酒屋から路上ライブをしていた「横浜松坂屋」(現・カトレヤプラザ伊勢佐木)に向かう地下道で出会った、おじさんとのやりとりを歌詞にした「おっちゃんの唄」を披露。「酔っぱらい相手に歌っていた時は、『お前ら、どっちが“ゆ”で、“ず”だ』とからまれたこともある。ちなみにリーダー(北川)が“ゆ”で、僕が“ず”。これ豆知識ね」と笑わせた。

 

「20年間やってきた中で、大切に歌ってきた曲」と思いを込めた「栄光の架橋」は、北川自身の道のりが歌詞につづられている。〈いくつもの日々を越えて 辿り着いた今がある〉と歌うサビ部分は、ファンも思いを重ねた。会場にこだまする声。〈たくさんの支えの中で歩いて来た〉。北川はピアノを奏でながら、何度も客席を見渡し、感謝していた。

 

中盤の演出では、高さ24・1メートルと城郭型の灯籠としては日本一の高さを誇る「愛季(ちかすえ)」に乗って登場。北川がドラを打ち鳴らすと、龍や桜などをモチーフにした灯籠がきらびやかに輝いた。

 

ドームを七色に染めた「虹」、北川が、モデルのりゅうちぇるに、岩沢が歌手のピコ太郎に扮(ふん)して踊る映像を流した「LOVE&PEACH」には会場がどよめいた。

 

2日目の終盤、「夏色」を歌う途中に、お笑い芸人の岡村隆史がバラエティー番組「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ)のメンバーと乱入し、「1月から使う番組のテーマ曲を作ってほしい」と直談判。渋い表情の北川だったが、ファンの声に押され、「精いっぱい作らせていただきます」と最後には岡村と握手を交わしていた。

 

2日間で約6時間半を駆け抜けたドームの最後には、インディーズ時代に1枚だけ発売した「ゆずの素」の1曲目に収録した「てっぺん」を歌った。見向きもされなかった路上時代、その悔しさをバネに作った曲だ。熱い思いはいまも胸にある。岩沢がハーモニカを吹き鳴らし、北川も足を高く上げて赤いタンバリンを揺らす。北川は「声、全部なくなっていいか!」とあふれる思いをぶつけた。

 

来春には初のオールタイムベストアルバムを発売。さらに5月3日のナゴヤドーム(名古屋市東区)を皮切りに、4カ所6公演を巡り、約30万人を動員する初のドームツアーも決定。2人は「5月20、21日に、また東京ドームに戻ってきます!」とさらなる飛躍を誓っていた。

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