周辺住民も傷深く 相模原殺傷5カ月

投稿日: 2016年12月26日 15:00 JST

image

(写真・神奈川新聞社)

 

入所者ら46人が殺傷された障害者施設「津久井やまゆり園」(相模原市緑区)の事件後、園周辺の住民から50件を超す精神面の相談が市に寄せられていることが分かった。「事件があってから、心や体の調子が悪い」といった悩みが相次いでおり、市がケアに当たっている。26日で事件発生から5カ月、被害者や家族、施設関係者以外の多くの人たちも、心に深い傷を負っていることが浮き彫りになった。

 

市精神保健福祉センターによると、事件があった7月26日以降、市「こころのケア」窓口に寄せられた事件関連の相談は54件(11月30日現在)。「報道を見るのがつらい、不安」「自分にも障害があるが、同じような考えを持った人が事件を起こさないだろうか」といった相談が多いという。

 

センターは事件翌日から市内7カ所の相談窓口をインターネットなどで周知。8月上旬にはチラシを作製し、自治会を通して地元の相模湖地区(2,489世帯が加盟)で回覧した。園がある千木良地区(相模湖地区の一部)では、11月末にも同様の回覧で伝えた。

 

センターは「事件の大きさを考えれば、影響を受けた人も多いと思う。相談だけでなく支援機関につなぐなど、できることを続けていく」としている。こころの相談の窓口は、同センター・電話042(769)9818など。

 

■「日常生活大切に」

 

「4カ月以上たった今も受け止められない。眠れない日々がしばらく続いた」。津久井やまゆり園の近くに住む女性は、涙声で打ち明けた。地域住民として入所者と交流を深めただけでなく、園で勤務した経験もあるといい、「一緒に生きてきた方が犠牲になって、本当にショックで悔しくて」とうつむいた。

 

11月末、千木良地区で開かれた地域住民の集い。ほかの参加者からも「施設の行事などに参加して親しんでいたのに、お別れ会などの機会もなく、いまだに気持ちの整理がつかない」との声が上がった。

 

国立精神・神経医療研究センターによると、過去にも和歌山のカレー毒物混入事件(1998年)、大阪教育大学付属池田小学校の児童殺傷事件(2001年)などで、地域住民を含む関係者の心のケアが課題となった。

 

同センター成人精神保健研究部の金吉晴部長は「親しい人が不慮の死を遂げることは、心的外傷後ストレス障害(PTSD)が生じ得る出来事として米国の診断基準でも認められている。ケースによって異なるが、被害者との関係性などによっては、心のケアが必要となる可能性も考えられる」と指摘する。

 

大半は数カ月で自然に回復するが、悪夢やフラッシュバック、気持ちの落ち込みなどが半年以上続く場合は、医療機関など専門家に相談する必要があるとし、こう呼び掛ける。

 

「本人は、まずは日常生活をしっかり送ることが大切。周りの人も無理に悩みを聞き出そうとせず、日々の生活でちょっとした支援を心掛けてほしい」

【関連記事】

「やまゆり園」献花台を26日に撤去 「思い忘れない」

共生社会へ全力 相模原殺傷事件で追悼の集い
共生へ在り方探る インクルーシブ教育シンポ

この記事が気に入ったら
いいね!/ フォロ− しよう

WEB女性自身の最新の情報をお届けします。

あなたにオススメ

【注目アイテム】
「メスを使わない美容整形」コルギのパワーを自宅で!!
ジェニファー・ロペス、カイリー・ミノーグが「約20歳年下彼氏」を手に入れたワケ!
45歳、奇跡の美乳・原志保さんのボディを作るヒミツのグッズ公開!!
着るだけで、エステの効果がインナーに!!
可愛い47歳! 元CA佐藤亮子さんの大人気トラベルブランド

コラム・連載

もっと見る

女性自身チャンネル

もっと見る

スヒョン入隊前の心境を吐露!U-KISSみんなで乗り越える新曲2017.10.17

U-KISSが14枚目のシングル『FLY』をリリース! 4月にケビンが卒業して以降、5人体制で挑むはじめてのシングルは苦しいことを乗り越えて前に進もうというメッセージが込められている。楽曲、そしてリ...


ランキング