半世紀愛されて 横浜関内・「山田ホームレストラン」閉店へ

投稿日: 2017年04月19日 14:00 JST

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(写真・神奈川新聞社)

 

半世紀近く続いた横浜市中区相生町の洋食店「山田ホームレストラン」が閉店する。今年1月、店主でコックとして腕を振るった山田利一さん=享年73歳=が急逝したためだ。一緒に店を切り盛りしてきた妹の山口美奈子さん(71)=磯子区=は「兄の料理の味がぶれず、多くのお客さんに愛され、店がここまで続けられた」と感慨深げに話す。今月21、22日に感謝の集いを開く。

 

山田さんが心臓発作で亡くなったのは、1月31日のこと。握力が弱まったため、フライパンが振れるようにと受けた頸椎(けいつい)の手術が成功した直後だった。「50周年を迎える6月までは店を続けたい。3月に再開できれば」と希望を口にしていたという。

 

中区山下町の洋食店で働いていた利一さんが姉山田文枝さん(故人)、妹美奈子さんとともに山田ホームレストランを開店したのは、1967年6月。

 

当初は米軍の外国人客も多く、ステーキや店の看板料理のハンバーグなどの洋食が中心。メニューは利一さんが考えた。妻秀子さん(67)=港南区=は「休みの日も仕入れなどで働いていた。客が増えると『忙しい』とこぼしながらも、うれしそうだった」と笑う。多忙な中でも、子どもの少年野球チームのコーチを務める一面もあった。

 

関内地区にビルが立ち並ぶようになった高度経済成長期には、サラリーマン向けに焼き魚などの定食を増やした。店内には今でも利一さんの手書きしたメニューが貼られている。

 

美奈子さんは「兄は職人肌でほとんどカウンターの中にいた。『マスター、一杯どうですか』と客から酒を勧められても、バイク出勤を理由に『ごめんな』と断っていた」という。

 

ほとんど人前に出ない利一さんが3年前、何度も依頼されたテレビ番組に出演。翌日には開店前からできた行列を見ながら、「並んだな」とつぶやいた。紹介されたハンバーグはすぐに売り切れた。

 

木訥(ぼくとつ)、実直な店主。そして、店名通りの「ホーム」のぬくもり。「定休日は日曜だけ。あそこに行けばいつも開いていると思われていたのかな」と美奈子さん。利一さんが亡くなったことを知った常連客らから言葉を掛けられ、人の温かみを改めて感じたという。

 

感謝の集いでは、多くの料理をそろえる中で、美奈子さんが同店オリジナルのポテトサラダを作る。「兄の料理は出せないけれど、長い間店を愛してくれた皆に会いたいし、感謝の思いを伝えたい」

 

21日は午後5時から、22日は正午から。問い合わせは、同店・電話045(681)1094。

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