都会で星空眺め11年 個人天文台と住民の絆 川崎市

投稿日: 2017年08月01日 13:00 JST

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(写真・神奈川新聞社)

 

川崎市麻生区多摩美の個人天文台「オーロラ天文台」が地域の団体と協力し子どもたちを集めて開いている天文観察会「星空を楽しむつどい」が8月5日の開催で20回目を数える。地元の同区市民健康の森を会場に11年。主催者は「豊かな自然に、町内会や市民団体などの支えがあってこそ」と感慨深げだ。

 

同天文台は、東京・渋谷駅前にあった五島プラネタリウムで天文観察会のボランティアをしていた愛好家の小川誠治さん(67)が、同館閉館後の2001年9月、麻生区の自宅に併設。直径3メートルのドームと口径25センチの反射望遠鏡を備え、「火星の大接近」など天文のイベントに合わせて観測会を企画してきた。

 

「都会で天文観察ができる」と人気になったが、手狭な同天文台は一度に入れる人数が7、8人と限られるため、家の前には長い列ができ、継続が難しくなった。06年から会場を市民健康の森に移すことを計画。天体望遠鏡は五島プラネタリウム時代の仲間が持ち寄り、「麻生多摩美の森の会」(井上正樹会長)や地元町内会が1週間前から下草を刈ったり、募集告知を出したりして実現した。その後、夏と冬の年2回開催するようになった。

 

四方を濃い緑に囲まれた同森周辺は、長年にわたり住民が宅地開発からの保全を訴え、市が買い取り、多摩特別緑地保存地区などに指定してきた。「川崎・多摩美の山トラストの会」の岡村克彦会長(82)は「自然の中で空が暗く、大都会にしては星という大自然がよく観察できるスポットになった」と胸を張る。

 

観察会も「孫と話ができるようになったなど、親子や家族の絆も強まった」(若葉町会・加藤裕美子さん)などと好評だ。

 

5日は2、3台の望遠鏡を用意し、ベガ、アルタイル、デネブがつくる「夏の大三角形」などを堪能する。「特に今は土星の輪が観察できる」と小川さん。「地形や緑が残っているおかげで、観察環境はこの11年変わっていない。今後、10年、20年と、この地で会を続けていきたい」

 

午後7時ごろスタート。参加無料。雨天・曇天中止だが、薄曇りの場合は実施。問い合わせは、オーロラ天文台・電話044(966)8488。

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