進化続ける伝統工芸 オキナワンクラフトの魅力

投稿日: 2016年11月16日 12:00 JST

image
「暮らしの中にある身近なところにこそ、沖縄の工芸品を使ってほしい」と話す田港真紀子さん=8日、宜野湾市大山のkufuu(写真・琉球新報社)

 

沖縄の地に脈々と受け継がれてきた伝統技術に、新しい息吹を吹き込んだ「オキナワンクラフト」の人気がじわり広がっている。工芸品をもっと身近に感じてもらえるようにと、趣向を凝らした作品を生み出す若手職人の台頭にも目を見張るものがある。「定番の土産品」から「生活を彩るおしゃれな日用品」へと変化する新沖縄工芸品の魅力に迫る。

 

一品一品が主役

 

宜野湾市大山にある「ギャラリーショップkufuu」は、沖縄に暮らす作り手の作品に焦点を当てた「コンセプトストア」。2009年の開店以来、工芸の島・沖縄ならではのものを発信してきた。店内には琉球藍で染めたストールや木工に色彩豊かな漆を施した木皿、大胆な赤花が描かれた芭蕉紙など、従来の工芸品とはひと味違った一点ものがそろう。

 

「商品全てに作り手の思いやストーリーが詰まっている。一品一品のどれもが主人公です」と話すのは、ショップマネジャーの田港真紀子さん(39)。大量生産には出せないぬくもりと、使う程に深まる味わいが工芸品最大の魅力と力説する。田港さんは「沖縄の素晴らしき手仕事を、日常生活に取り入れるという贅沢(ぜいたく)を多角的に提案したい」と目を輝かせる。

 

創造力無限の紅型小物

 

「紅型×ミシン」で乙女心をくすぐる小物類を創り出すのは、崎枝由美子さん(37)と當眞裕子さん(32)の姉妹ユニット「カタチキ」。染め織りが盛んな首里で生まれ育った2人の工房も、この地にある。

 

「新しい中に、文化がかおるものづくり」というコンセプトの下、紅型担当の崎枝さんが500年前と変わらぬ伝統技法を踏まえて染め上げた紅型を、縫製担当の當眞さんがミシンを駆使して形にしていく。

 

ブーゲンビリアをモチーフにしたストールやチョウチョ柄のクラッチバッグ、ちょうネクタイなどオリジナルアイテムはどれも南国の風土に映えるものばかり。ファッション性も高く、海外にもファンが多いというのも納得だ。

 

「昔の高級品を、現代の私たちが日常でさらりと使いこなすなんて、すてきじゃないですか?」とほほ笑む崎枝さん。姉妹の創造力にかかれば、紅型の可能性は無限に広がる。

 

感性光る若手の活躍

 

今年8月から県工芸技術者育成プログラムの工芸縫製研修を受講している高橋愛さん(33)は「沖縄の工芸品は奥が深く、知れば知るほど引きつけられる」と話す。

 

革と織物を組み合わせた小物を得意とする高橋さんの最新作は、フリルやハートの型を施した、遊び心たっぷりのハンドバッグだ。さりげない首里織や花織の使い方にセンスが光る。いかにも工芸品というのではなく、おしゃれを楽しむ若者にも普段から使ってもらえるようなデザインを心掛けている。

 

ネットを駆使して海外での展開にも挑戦したい-若き作り手の言葉の一つ一つに、アイデアと意欲がみなぎっている。

 

文・當銘千絵
写真・具志堅千恵子

【関連記事】

やんばるガラス工芸館 熱に強く美しく

“カレー”なる多様さ 那覇市内、増える専門店
思い出よみがえる宝箱 スクラップブッキング

この記事を書いた人

記事一覧

この記事を書いた人

配信社:琉球新報社

「沖縄の今」をお伝えする地元紙・琉球新報です。政治、経済、スポーツなど最新ニュースから、ディープな地域ネタまで、沖縄を知りたいあなたへ幅広い情報をお届けします。 
http://ryukyushimpo.jp/

この記事が気に入ったら
いいね!/ フォロ− しよう

WEB女性自身の最新の情報をお届けします。

【注目アイテム】
「メスを使わない美容整形」コルギのパワーを自宅で!!
ジェニファー・ロペス、カイリー・ミノーグが「約20歳年下彼氏」を手に入れたワケ!
45歳、奇跡の美乳・原志保さんのボディを作るヒミツのグッズ公開!!
着るだけで、エステの効果がインナーに!!
可愛い47歳! 元CA佐藤亮子さんの大人気トラベルブランド

コラム・連載

もっと見る

女性自身チャンネル

もっと見る

“好感度1位”俳優パク・ボゴム 謙虚すぎる受け答えにウットリ2017.12.05

最旬スターのインタビューをお届けするK☆STAR LOVERS。今回のゲストは、今、韓国で最も愛される俳優のパク・ボゴム(24)。'16年に韓国で放送され、最高視聴率25.3%を記録した時代劇『雲が描...