比国残留県人3人、涙の帰国 〝故郷〟で父の墓参りへ

投稿日: 2016年12月02日 11:00 JST

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(写真・琉球新報社)

 

フィリピン残留日本人2世で、糸満市出身の冨里樽二さん=1990年に死去=の3女の冨里サロメ・フミコさん(78)、3男の冨里ハイメさん(76)、5女の冨里カリダッド・カズコさん(71)が1日、初めて日本に帰国した。戦中戦後の混乱で無国籍だった3人は10月、日本国籍を回復した。那覇空港に到着し、親類の歓迎を受け「父祖の地を踏むことができるとは思わなかった」と涙を流した。

 

樽二さんは1918年にフィリピンに渡り漁業を携わった。フィリピンの女性と結婚し、3男5女をもうけたが、戦時中に米軍の捕虜になり、その後、日本へ強制送還された。

 

フミコさんらは、フィリピン残留2世の戸籍回復を支援する日本財団などの協力の下、日本国籍を取得。財団によると、これまでに188人が戸籍を回復し、このうち県出身者の子は38人いるという。

 

「LHDデッキ」の工事後の着陸帯の敷地は約10万7千平方メートルと約2倍になり、幅は800メートル超となる予定。米軍は17年半ばの利用開始を予定している。

 

1日、空港に着いた3人は親族の1人、嘉味田光子さん(67)と初対面。フミコさんは「父に会えないのは残念だが、親族が温かく迎えてくれてうれしい」と話した。ハイメさんも「55年前に父から届いた手紙に、会いたいと書いてあった。それは不可能だと思っていたが、日本に来ることができた」と涙を拭った。カズコさんも「(国籍取得の)支援をしてくれた皆さんに感謝したい」と話した。

 

3人は4日まで滞在し、樽二さんの墓参りなどをする。

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