「生活者の思い伝えたい」三上監督映画『標的の島 風かたか』が完成

投稿日: 2017年02月02日 12:00 JST

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「標的の島 風かたか」の1シーン((C)『標的の島 風かたか』製作委員会)

 

沖縄の基地問題を住民の視点で捉えたドキュメンタリー映画「標的の島 風(かじ)かたか」がこのほど完成した。三上智恵監督にとっては「標的の村」「戦場(いくさば)ぬ止(とぅどぅ)み」に続く第3弾・最新作。米軍基地建設が強行された高江、辺野古だけでなく、自衛隊配備の是非で揺れる宮古島や石垣島の住民の姿にも焦点を当てた。アンガマーやパーントゥなど先島の民俗文化を受け継ぐ生活者の深い思いを基に、基地の問題を捉え返している。

 

タイトルにある「風かたか」は、沖縄の言葉で「風よけ」「防波堤」を意味する。映画では、昨年夏、米軍属女性暴行殺人事件の被害者を追悼する県民大会で稲嶺進名護市長が「われわれは、また命を救う風かたかになれなかった」と発言するシーンが登場する。先島で計画されている自衛隊配備やミサイル基地建設、本島の米軍基地建設の背景として、日本が沖縄を「防波堤」に、さらには米国が日本を「防波堤」にするという“入れ子構造”を浮き彫りにする。「基地があれば標的にされる」「軍隊は住民を守らない」という沖縄戦の教訓を挙げ、軍事基地化・要塞(ようさい)化が進む沖縄の現状に警鐘を鳴らしている。

 

三上監督は「沖縄の米軍や自衛隊が抑止力になるという勘違いや思考停止によって、日本は米国と中国のいらない戦争に国土を提供しようとしている。それを知ってほしい」と言葉に力を込める。

 

本土では基地建設に反対する沖縄の市民を「テロリスト」「プロ市民」「中国の手先」などと攻撃する風潮があるが「実際は普通の生活者であり、その一人一人の思いを伝えたかった」と、沖縄の民俗文化を交えた狙いを語った。

 

県内では2月16、23日、3月2日に宮古島・よしもと南の島パニパニシネマで特別先行上映する。3月11日から桜坂劇場で上映する。本土では3月25日の東京都中野区のポレポレ東中野を皮切りに、各地で順次公開される。

 

桜坂劇場の問い合わせ先は(電話)098(860)9555。全国での上映予定については東風(とうふう)(電話)03(5919)1542。

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