原点はクラシック「沖縄ロックのカリスマ」ジョージ紫さん

投稿日: 2017年05月31日 14:00 JST

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米軍基地内での演奏会でピアノを弾くジョージ紫さん(奥)の写真=1965年2月

 

沖縄県沖縄市久保田の「プラザハウス」に展示された1枚のモノクロ写真が来場者の目を引いている。1965年2月に米軍基地内で催されたピアノ発表会で演奏するジョージ紫さん(68)の写真だ。オキナワンロックの草分け的バンド「紫」のリーダーで、16歳の高校生の頃に撮影された。クラシックをロックに融合させ、日本復帰直後に日本中を魅了した紫の音楽のルーツが垣間見える。

 

聴衆の視線を受けながら鍵盤に向かうジョージさんの表情には、どこか清廉さが漂う。「当時はクラシックしか音楽だと思っていなかった」

 

ジョージさんの思い出の品を展示する棚には、米軍基地内の音楽学校「琉球クラシカルアカデミー」に通っていた高校生の頃にプラザハウスで買い求めたクラシックレコードも。一流の音を必死でまねた。

 

ピアノを始めたのは8、9歳の頃。ジョージさんの内弁慶な性格を案じた母・安子さん(91)が「外でも自分を表現できるように」と、ピアノ教室に通わせた。ジョージさんは「妹はビートルズに狂っていたけど、自分はロックを騒音としか思ってなかった」と懐かしそうに笑う。

 

ロックにのめり込んだのは60年代後半に米UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)に在学した時。英国のバンド「ディープパープル」に「完全にノックアウトされた」(ジョージさん)。

 

沖縄に戻った後、70年に紫を結成した。自身が「騒音」と称したロックに、「自分の音楽に大きな影響を与えた」というクラシックを融合させ、沖縄、そして日本中を“紫”色に染めていった。

 

青春時代、紫のライブをよく観たというプラザハウス社長の平良由乃さん(58)は「私たち世代にとっては、紫は憧れの存在だ」と話す。ジョージさんの写真やレコードはプラザハウス3階のギャラリーで展示されている。問い合わせは(電話)098(933)1142。

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