コーヒー畑に夢実る 国頭の豆がスペシャルティ認定 安田の徳田泰二郎、優子さん

投稿日: 2017年07月20日 14:00 JST

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9年前に畑に植えたコーヒーの木の前に立つ、徳田泰二郎さん、優子さん夫妻=国頭村安田

 

【国頭】厳格な基準を満たした高品質のコーヒー豆だけに与えられる「スペシャルティコーヒー」の認定が、日本で初めて沖縄県国頭村安田から誕生した。安田在住の徳田泰二郎さん(44)と優子さん(42)夫妻が二人三脚で9年前から始めたコーヒーづくりが結実した。徳田さん夫妻が作る「安田珈琲(あだコーヒー)」は、まだ市場に出回るほどではない少量生産。泰二郎さんは「たくさんの課題があり、農業としてのコーヒー栽培ともっと向き合いながらこれらの課題に取り組みたい」と話している。

 

徳田さん夫妻は13年前に安田に移り住んだ当初、主にパパイアの栽培、加工、販売などを行っていた。知り合いからコーヒーの苗を譲り受けたのをきっかけに9年前、100坪の畑に30本の苗を試験的に植えた。

 

コーヒー業界の一般常識として、高品質のコーヒー豆は「赤道近く」「標高が高い山地」が好条件といわれ「高い緯度」「低い標高」に加え「台風」など、沖縄の環境下では不可能とされてきた。

 

しかし、もともとミカン畑だったその場所は防風林に囲まれ、近くに川があり水に恵まれ、潤う土壌が栽培条件にぴったり合った。「果実の収穫まで6年の歳月がかかった。この場所だからこそできた」と泰二郎さんは話す。

 

現在では種子から苗をつくり、3千坪の畑に900本を育てている。

 

昨年1月には、オーガニックのJAS認定を受けた。「果実の収穫」から独自の「果実を生豆にする加工」をし「生豆」への作業行程を経て、知人に出荷している。

 

「スペシャルティコーヒー」の認定は、日本がコーヒー生産国ではないことから、国内では国際基準に基づく審査ができない。そのため、資格を持った代理人を通して国際審査機関である「Coffee Quality Institute」(CQI)へ審査を依頼した。

 

審査は韓国で行われた。基準は「アロマ」「風味特性・風味のプロフィール」「後味の印象度」「酸味の特徴評価」「口に含んだ質感」「バランス」「甘さ」などに分類され、審査員の評価による合計点数から、欠点豆や不良豆の混入があれば減点され、80点以上が「スペシャルティグレード」となる。安田珈琲は84・67点という高得点で「スペシャルティコーヒー」として認可された。

 

徳田さん夫妻は農業の傍ら共同店を営み、地域の人たちにも親しまれている。

 

泰二郎さんは「厳しい沖縄の環境でも素晴らしいコーヒーが生産できることが分かった。生産量などまだまだ課題がある。時間はかかるが地元の産業として、地域にも貢献できるよう日々努力したい」と抱負を語った。(新城高仁通信員)

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