3月21日、対楽天のオープン戦で、投手と打者の二刀流デビューをはたした日本ハムの大谷翔平(18)。シーズンの可能性を専門家はどう見るのか? まずは投手出身で、落合元中日監督の参謀役だった森繁和氏から。

 

「リリーフなら一軍で即戦力ですし、私が投手コーチなら『すぐに投げさせましょう』と監督に伝えますね。でも将来を見据えて、いまは(栗山監督の方針である)ゆっくりとした育成方針でいいと思います。成績については、1年目から一軍なら投手で5~6勝。野手なら打率2割5分、よくいけば2割8分。本塁打も打てると思う」

 

日ハムOBの金村暁氏は、キャンプから大谷の動きをチェック済みだ。

 

「野手ならすでに一軍レベル。ただ、打者としてバリバリ活躍して試合に出つづけると、投手としての調整ができない。シーズン中に本人が決断すると思う。成績は、仮に6月から先発としてやるならば10勝3敗。打者なら開幕3番ライトでも不思議はない。打率は2割5分は残せるでしょう」

 

メジャー評論家の福島良一氏の意見は、大きく異なる。

 

「今年1年は、一軍でプレーしないと思うし、即一軍なら日ハムに入った意味がない。日ハムは将来、メジャー入りを見越してじっくり育てるはずですから。このチームには12球団随一の育成システムがありますからね」

 

打者出身の広澤克実氏はどう見るか。

 

「夢を追うために、今年1年は両方やると思う。成績なんて関係ないです。野球の70数年の歴史のなかで、しかも分業制が確立した時代に両方やること自体が偉業なんですから。年間200安打やタイトルを獲ることよりも、すごいことかもしれない。ただ物理的には困難で、来年からは投手に専念するでしょう」

 

二刀流を否定していた金村義明氏は、キャンプでの取材で考えが変わった。

 

「見れば見るほど、『ひょっとしたら』と変わってきた。打撃では左投手の変化球を一度体の動きを止め、ライト前ヒット。その当たりをライトがちょっとそらしただけで、すかさず二塁を陥れる状況判断のすごさも見せた。投球に関してもあれだけの速球を持っていながら、7~8割の力で投げる術を知っている。これほど野球に関する頭の良さを持った18歳は、見たことありません。まるでマンガの世界から出てきたスーパーヒーローですね(笑)」

 

(週刊FLASH 4月9日号)