5月12日、サッカーW杯本大会登録メンバーが発表された。日本代表の目標はベスト8入りだが、クリアするには数々の大きな難題が立ちはだかっている……。

 

《怪我人回復で主力揃うも 試合勘の欠如が気がかり》

「ザッケローニ監督は、ほぼメンバーを固定してきたことで、いちばん頭を悩ませたのが長谷部、吉田、内田の怪我。今回は怪我持ちの選手は選ばないことに決めた。幸い3人は、トレーナーからゴーサインが出た。かつてほどの大きなサプライズがなかったのはそのためだ」(担当記者)

とはいえ、怪我は完治したとしても、3人は長らく試合に出ていない。実戦感覚の欠如は大きな不安材料に違いない。

 

《強化試合は疑問だらけ、協会のマッチメイク不備》

W杯イヤーの試合数は’06年が9試合、’10年が10試合に対し、今回は4試合と明らかに少ない。しかも大会直前の相手は本番で対戦する同地域の国を選んでいるが、強豪とはいえない相手だ。「ザックは(FIFA130位の)キプロスに関して『特徴がギリシャに似ている』とコメントしているが、たんに協会が相手を探せなかっただけ」(前出記者)

 

 

《固定メンバーゆえの弊害、連携不足で内紛の火種が》

「本田は柿谷のことをすごく気に入っている。ところが、柿谷が怪我で3月のニュージーランド戦を欠場し、代わりに大迫が出場すると、明らかに本田は大迫にパスを出そうとしなかった。『俺はコイツとはやりたくない』みたいな感じが見受けられた」(サッカーライター)

メンバーや戦術が固定されていることで、新しいメンバーはなかなか試合に入りづらい環境にある。

 

《気候条件が違いすぎる…大会直前合宿地の難点》

「バスタブを作る」ことを条件に、代表の合宿地に決まったイトゥ郊外の「スパ・スポーツ・リゾート」。だが、W杯会場同様、いまだに完成していない。また、グループリーグの会場となる3つのスタジアムまでは、空路で3時間近くかかる。加えて、すべての会場が30℃前後で高温多湿。逆にイトゥの6月は真冬で、夜間には10℃前後まで気温が下がることもある。

サッカーでは高温多湿、高地など悪条件での試合では、5日くらい前に現地入りすることが多い。ただ今回の日本代表は、その条件に慣れることよりも、直前に現地入りし、フレッシュな状態で90分間を闘うことを選んだ。今回、この賭けは吉と出るのか。

 

《対戦国の“キーマン”が脅威の回復力で出場も!?》

コートジボワールのMF、トゥーレ・ヤヤ(31)が右足を負傷したのは4月13日のこと。直後には今季絶望の報道もあったが、2週間後のクリスタル・パレス戦で復帰、1ゴール1アシストと大活躍してみせた。

コロンビアのFW、ファルカオ(28)は左膝前十字靭帯損傷の重傷で、こちらはさらに深刻だったはずだが……。「現在はジムやプールでのトレーニングもできるほど回復。1月の手術時、担当医は『(W杯出場は)50%』としていたが、現在その可能性がさらに高まったとしている。たとえファルカオが出られなても、マルティネス、バッカ、ラモスらが欧州各国リーグで得点を量産していて不安材料はない」(前出ライター)

主力が故障してバックアップに不安を抱える日本とは対照的な層の厚さだ。

 

本大会開幕まで1カ月。日本の初戦は6月15日のコートジボワール戦だ。

 

(週刊FLASH5月27日号)

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