「4年前のメンバーから(引退や怪我をのぞいて)、今回落ちたのは私だけなんです。悔しいけど、これってある意味でいいネタですかね〜」

 

そう自虐的に笑うのは、元なでしこジャパンFW丸山桂里奈(32)。優勝した前回のドイツW杯では“スーパーサブ”として活躍、ユニークなキャラも手伝い、時の人となった。が、今回は……。でも持ち前の明るさは健在。過去W杯と五輪に計5度出場し、なでしこジャパンを知り尽くす彼女に連覇の鍵を聞いた。

 

ずばり連覇は可能なのか?

 

「前回王者として研究されてるわけだし、観ている人は今回も勝ってくれると思っているでしょうし、そうしたプレッシャーはある。連覇への鍵は、パスだけでは相手を崩せないので、いかに個人で局面を打開できるか。ドリブルならマナ(岩渕真奈)。でもやっぱり澤さん(穂希)にかかっている部分は大きいと思います。4年前はまさに神の領域でしたし、バロンドール(世界最優秀選手)にもなったんですから。対戦相手は、澤さんがいるだけでビビりますよ」

 

前回大会は丸山がスーパーサブの役割を果たしたが、短期決戦では途中出場で流れを変える選手が重要になる。

 

「選手は誰だってスタメンで出たいと思っていますから、気持ちよくサブになれない選手もいます。でも、私からすればサブはいちばんおいしい!相手が体力的、メンタル的に疲れたときに途中から出られるんですから。私は自分の役割を心得ていたことで、ドイツとの大一番でゴールを決められたんです。その意味では、ベンチに座るサブの選手が自分の立場、役割をよく理解し、勝利に貢献できるかも勝ち抜くうえでは鍵になると思いますね」

 

一方で、不安要素もある。今大会のメンバーは前回大会から2人増えて23人だが、そのうち17人は前回大会と同じ。36歳になった澤はもちろん、チームとしての経験値は増したが、同時に若手の台頭がなかったともいえる。

 

「長くやっていることが強みの一方で、みんな4歳年を取っただけにそこは微妙。それも20歳からではなく、(主力の多くは)20代後半からの4年ですから」

 

ただ、それ以上に心配なのは、佐々木則夫監督(57)の“キャラ変”だという。

 

「最近の則さん(佐々木監督)は、以前と少し雰囲気が違うんです。照れなのか、いわゆるオヤジギャグを封印し、“ちょい悪系”を目指しはじめたというか。則さん的にも注目されて考えるところがあったのかもしれませんが、そういう路線じゃないですよね。前回大会も、試合前に則さんのオヤジギャグを聞いて、リラックスして試合に入れた感はあったので、そこをもう少し出してもいいんじゃないかって思います」

 

(週刊FLASH6月16日号)