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高校球児憧れの甲子園で、16歳にして怪物の名をほしいままにしている男。ド派手なアーチをかっ飛ばし、観客の度肝を抜いた清宮幸太郎。彼に“穴”はあるのか?かつて、甲子園で優勝経験を持つ金村義明氏(51)と橋本清氏(46)に攻略法を聞いた。

 

金村氏は全球ボール球勝負を宣言。

 

「勝負するならストライクは投げない。まずは内角高めのボール球を続ける。彼は恐ろしいほど攻撃的なので、ややボール球でも手を出す。3球目は内角低めのスライダー。この3球は一塁側にファウルを打たせる意識。ファウルでカウントを稼いで、勝負球は外の落ちる球。レフト前なら御の字くらいの気持ちで投げます」

 

一方、橋下氏は自信満々に語る。

 

「1、2球は内角高めの速球で突き、内に意識を持たせる。3球目は外から曲がるスライダー。要するに内と外の対角線、高低を目いっぱい使うわけです。すると4球めについて彼は『内か、もう1球外か』と迷うはず。そこで真ん中やや外目にフォークを投げる。迷った挙げ句に真ん中付近に来るわけだから、思わず手が出てしまうでしょう。最大の弱点は落ちる球。ただ、予選から見ていて内角を窮屈に打つ場面が見られたし、力のあるストレートはあの腕の畳み方だとまだ捌(さば)ききれない。彼との対戦では内角を厳しく突き、早めに追い込んで勝負することです」

 

清宮は三振が少なく、夏の公式戦でもわずか4個。全三振データを検証してみると、内角のスライダー以外の3つは、すべて落ちる球種ということが判明した。数々の逸材をヤクルトに入団させた片岡宏雄元スカウト(79)が、清宮の今後を占う。

 

「長距離砲というより、当てるのが上手いミート打法という印象。ただ、1年の終わりから2年の終わりがいちばん伸びる重要な時期。ここでの環境や指導法が、彼の今後を左右するでしょう」

 

まだ1年生にして、弱点を指摘されるのは怪物ゆえ。1年時の清原和博の5打点1本塁打、無安打に終わった松井秀喜を凌駕した清宮。弱点を克服して、さらなる進化を遂げたとき……、末恐ろしい16歳は日本人初の高卒即メジャーも夢じゃない。

 

(週刊FLASH9月1日号)