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ラグビーワールドカップ(W杯)のイングランド大会で9月19日、優勝経験が2回ある南アフリカを日本が34-32で破り、強豪相手に劇的な勝利を挙げた。しかし、その後のスコットランド戦では10-45と大敗。それだけに残る2戦は、悲願の決勝トーナメント進出をかけた戦いのみならず、日本がたんなるアウトサイダーではなく、真の実力国であることを証明する試合にもなる。

 

10月3日に対戦するサモアは、FW、BKともに大柄な選手を揃え、南アに匹敵するハードヒットを好む強豪。また、10年ほど前から主力のほとんどが英国やフランスのトップクラブに移籍し、個々のレベルが上がってきている。

 

だが逆に日本は、“欧州組”が幅をきかせるチーム事情を突くべきだ。選手ばらばらのリーグやチームに所属しているため、代表として活動できるのは国際試合のみ。日本のように長期の合宿を組むことができないため、個は素晴らしくとも、チームとしては疑問符がつく。組織で守られ、あるいは攻められると意外に脆い。南国的な気質もあり、イライラが募ると簡単にファウルを犯す。スコットランド戦で精彩を欠いた五郎丸歩のキックが鍵を握ることは言うまでもない。

 

また、アップテンポの攻めに対応しきれない面もあるので、途中交代で投入される日和佐篤(28・SH)の早い球出しも有効だ。日程的にもサモアは中5日で南ア戦後。対して日本は中10日だけに、コンディション的にも有利だ。

 

12日の米国も、近年多くの選手が海を渡りレベルアップしてきている。とはいえ、チームとしてこれといった特長がない。22メートル内に入ればパワーを生かし、少しずつ前進する術はあるが、それほど怖い印象はない。相手をなぎ倒すタックルに定評のあるホラニ龍コリニアシ(33・No.8)のスタメンも効果的である。また、アメリカは終盤にスタミナが切れる傾向があり、前半から連続攻撃を仕掛けて相手を動かしたい。そして勝負どころでは、驚異の突破力が持ち味のマフィを投入すれば、アメリカはついてこれないだろう。

 

たかが2試合。されど2試合。次回開催国のメンツにかけ、日本は多くを背負って決戦に臨む。

 

(週刊FLASH 10月13日号)

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