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「新監督には期待せず気楽に見守りましょう(笑)。何度も言っているけど、外野手出身に名監督はほとんどいない。新監督の高橋由伸(40歳・巨人)、金本知憲(47歳・阪神)、ラミレス(41歳・横浜)はみなそうだけど、外野手は細事、小事に気が回らない」

 

そう話すのは、監督として5回のリーグ制覇、3度の日本一を成し遂げた野村克也氏(80歳)。プロ野球82年めのシーズンは、セ・パ両リーグとも25日に開幕を迎える。今年のセ・リーグは3人の新人監督が指揮を執り、6人全員が40代だ。

 

「高橋は、原辰徳前監督同様、高校、大学、プロとエリート街道を歩んできた。そういう人が監督になると、控えや二軍の選手まで目が届かない。二軍選手の心境を考えてみい。一軍に上がりたい、監督に認めてもらいたいと必死だわな。俺もそうだった。

 

現役時代の南海の鶴岡一人監督は、挨拶しても無視するような人。でも3年めの一軍キャンプのある日、挨拶したら、『お前ようなったな』と言ってくれた。見てくれる人はちゃんと見てくれている。そのなにげないひと言で、主力へと成長できたわけ。

 

人間は習慣的要素を持っているから、表ばかり歩いてきた人間は表しか見えない。監督とは誰も見ないものを見る、見えないものを見るということが大事なんだよ」

 

野村氏は、巨人優勝のカギをこう語る。

 

「高橋監督がベンチで何もしなければ、優勝できる戦力は揃ってる。一歩下がって、選手に任せておけばいいんだけど、監督というのは存在感を見せたくなるんだよ」

 

また、ペナントは「セは混戦になるだろうね。ヤクルトの連覇は難しいかな。パはソフトバンクの時代がしばらく続くよ」と野村氏は予想する。

 

「野球の中心は投手。0点に抑えれば負けはない。それと、バッテリーを中心とした内野をダイヤモンドっていうでしょ。やっぱり、ダイヤモンドが輝いてなきゃダメだわな」

 

(週刊FLASH 2016年3月29日・4月5日号)