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日本女子フィギュア界がピンチを迎えている。これまでトリノ五輪の荒川静香をはじめ、世界選手権、GPファイナルで数多くの女王を輩出してきた。ところが今季は、浅田真央(26)の不調に代表されるように、日本勢は低迷。宮原知子(18)だけしかGPファイナルに出場できない体たらくだ。

 

「不調の要因のひとつは、浅田と宮原の間の世代が伸び悩んでいること。脂が乗ってくる年齢だが、逆に、『谷間の世代』となっている」(担当記者)

 

女子に、「谷間の世代」が出来てしまったのには理由がある。これまでの指導方法は、まさにスパルタ式だった。モロゾフコーチが、お尻を引っ叩いてまで荒川を指導したのは有名な話。

 

「今はそこまでできない。というのも、スパルタとなれば親でなくても、それを見た人たちが、連盟に『虐待だ』と抗議してくる。また、有力選手にはリンクの使用時間や強化費など優遇されてきたが、その特権がなくなった」(スポーツライター)

 

ただし、光明も見えはじめた。それは、ジュニア世代の台頭だ。

 

「彼女たちは、浅田らに憧れた世代で競技人口が多い。また、(9歳~12歳を対象にした)『ノービス選手権』という全国大会で、小学生のころからしのぎを削ってきた。それに加え、アイスショーへの出演機会も増え、表現力が鍛えられている。いまやジュニア世代は、3回転+3回転が跳べて当たり前なほどレベルが高い」(同前)

 

そして特筆すべきは、ある敏腕コーチの存在だ。

 

「ジュニアGPファイナルに3人の日本勢が出場しますが、そのうち、本田真凜(15)、紀平梨花(14)のコーチを務めるのが濱田美栄氏(57)。宮原も師事しており、日本復活の切り札的存在といわれている」(フィギュア関係者)

 

そんな、濱田コーチの指導法は?

 

「基礎を徹底して厳しく教える。ただ、『できるまでやらせる』のではなく、モチベーションを刺激するのがうまい。そのコに合った指導も特徴で、ヨガや新体操などのコーチを紹介し、生徒が興味を持つように仕向ける。40人ほどいる生徒たちのお手本が宮原。彼女の活躍ぶりを見て、下の世代は競い合うように猛練習に励んでいる」(同前)

 

現在、女子フィギュア界はロシア勢が大きくリードするが、平昌五輪での日の丸女子のメダル獲得は「濱田組」が鍵を握っている。

(週刊FLASH 2016年12月13日号)

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