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日本を代表する名門企業・東芝の巨額損失問題にメディアが騒然だ。新聞や雑誌には「東芝解体」「東芝消滅」などの衝撃的なタイトルが躍っている。ちまたでは、都市対抗野球常連チームの野球部や、トップリーグを牽引してきたラグビー部の存続問題が取り沙汰されている。

 

東芝ラグビー部には、日本に帰化したNo.8のリーチマイケル選手(28)が所属。2015年のラグビーW杯で、優勝2回の強豪南アフリカ代表相手に、ジャイアントキリングをやってのけたエディー・ジャパンの元主将でもある。

 

そんな彼の胸中を聞こうと、2日、都内某所で直撃した。

 

「東芝の経営危機について、ひと言お願いできますか?」

 

一瞬戸惑った様子で、「何っ?」と聞き返す。再度質問を繰り返すと、険しそうな表情を浮かべながら記者から視線をそらす。その後、4、5秒沈黙してから小声で「ノーコメント」と語ると、足早に去っていった。

 

ラグビー部行きつけという地元のラーメン店で、現役選手に話を聞いた。

 

――今季のトップリーグの成績は、6勝9敗で9位と不振でしたが?

 

「メンバーも変わっていないので仕方ないと思います。会社の業績も昨年に引き続き悪いですが、こういう状況だからこそ、僕たちが励ますためにも頑張らなければいけなかったのですが」

 

――社内の雰囲気はどうですか?

 

「暗くはないですよ。東芝って、会社が業績などを発表する前にすっぱ抜かれたりするじゃないですか。それを受けて、部課長を交えてのミーティングが開かれて、『いいニュースは出てこないが、我々はできることをやって結果を出すしかない』と、言い聞かされています」

 

ラグビーを長く取材するスポーツライターは、東芝ラグビー部の今後をこう語る。

 

「東芝は、来年度の新入社員の採用はゼロでしたが、ラグビー部には4月から新人が3人入ります。その代わり、リーチ選手以外で契約が切れる外国人選手は全員更新しなかった。じつは昨年も、開幕前に2年め、3年めの若手選手を3人くらいクビにしてるんです。それは間違いなく経営問題によるスリム化です。

 

廃部ですか? まず野球部でしょうね。日本ラグビー協会の会長は元東芝社長の岡村正さんですからメンツもある。しかも2019年、2020 年にはW杯と五輪がありますからね」

 

東芝ラグビー部は本誌の取材に、「現段階で部の存続や、今後の大会参加等について決まっていることはありません。引き続き、予定どおり活動するだけです」と回答した。

(週刊FLASH 2017年2月21日号)

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